農家で産まれたサム・ヴァン・アクン博士は、現在、アメリカ・ニューヨーク州シラキュース大学の芸術学科教授を務めている。 彼の最も有名な高い功績は、農業経験を生かし、一本の木を芸術の域へと転化させえた「40種類の果物がなる木」だろう。 10年前、閉鎖予定の果樹園を買い取る 2008年頃、アクン博士はニューヨーク州農業研究所の果樹園が資金難により閉鎖することを知った。果樹園では数多くの植物が育てられており、その中には樹齢150から200歳にも及ぶ長寿の木々もあったそうだ。 もし果樹園が閉鎖したら、これらの植物は失われてしまうかもしれない。そう危惧したアクン博士は、果樹園を買い取りある計画を進めた。 彼は翌年、壮大なる計画をスタートさせた。 果樹園の植物を集め「全ての果実を一本の木で実らせる」という計画だ。 開花時期でグループ分けをして木々を移植 およそ250種類の果樹があった。アクン博士はまず全