オウム真理教が日本の中枢を狙って起こした無差別テロ、地下鉄サリン事件から20日で25年。その被害や苦しみは今も続いています。今月には、サリンの重い後遺症に苦しんできた1人の女性が、長い療養生活の末、56歳で亡くなりました。被害者や遺族はどのような時間を過ごしてきたのでしょうか。その思いは、今月開かれる予定だった集会で公表されるはずでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で実現しませんでした。私は今回、この記事の中で、集会で伝えられなかった被害者や遺族6人のメッセージを紹介したいと思います。あなたが過ごしてきた時間と、重ね合わせて読んでもらえたら。(社会部記者 馬渕安代)