開始2分過ぎだったか。日本の連続CKをしのいだクウェートが後方からロングフィード。それを受けようとしたクウェートの選手(たぶん6番だったか)に、鈴木大輔が厳しく当たり、簡単にボールを奪う。鈴木は落ち着いて左サイドに精度の高いボールを入れる事に成功した。この場面を見て、正直ここ最近の緊迫感が、過剰警戒だった事を認識した。クウェートはフィジカルも技巧も、それほど強くない。相当戦闘能力に差があるのが、はっきりとわかったのだ。鈴木大輔はJを代表する優秀な若手CBだが、いつもはアルビレックスでもっと厳しい敵攻撃選手と戦っているはずだ。 私たちは根底に考え違いをしていたようだ。関塚氏はすべてわかっていたのだ。クウェートは弱い。この明らかに格下の敵に確実に勝つために(あるいは勝つ確率を最大限にするために)、氏は淡々と準備を進めて来たのだ。 たとえば、濱田水輝。レッズでもほとんど出場経験がない(出場した際