昔、といっても、そんなに遠い昔の話ではない。 ある国に、火吹きの大道芸人がいた。大サーカスが珍しくはなく、「もうピエロなんて」と言われていた時代に、その火吹きの大道芸人は言った。 「これからはサーカスの時代だ」 当時、多くの人がその火吹きの大道芸人を嘲笑っただろうと思う。 けれども、彼の決意と展望は少しも揺るがなかった。心から、サーカスの時代が来ると信じていた。 そして、彼は自分の理想の、太陽のようにきらびやかなサーカスを作るために実際に動き出した。 まるで、映画『フォレストガンプ』の主人公のフォレストが突然海に向かって走り出し、多くの人やメディアの関心を集めたように、その火吹きの大道芸人は竹馬で海を目指し、当時のメディアの多くに取り上げられた。 彼には目算があった。そうすることによって、自分のサーカスのコマーシャルになると思ったのだ。夢の実現のために彼は自らが広告塔になった。 こうして注
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