水に特殊な液体と電流を加えることでアルコールを飲んだときと同じような効果が得られる「電子アルコール」の開発に、都立バイオ研究所が成功した。アルコール成分が含まれていないため、禁酒効果も期待できるという。 電子アルコールは、研究チームが酵母から抽出した液体成分「ワーム(worm)」を水に混ぜ入れた後、電流を流して作った「電子焼酎」とも言える液体。ノンアルコールビールに混ぜた場合、電子ビールになる。いずれもアルコール成分を含まないが、実験では酩酊効果が確認できた。 実験では、被験者20人に電子ビールを飲ませ、酔っ払ったかどうか尋ねたところ、全員が酔っていないと回答。実際の酔っ払いと同じ反応を示した。さらに同じ質問を何度も繰り返したところ、半数以上の13人が酔っていないと大声で叫んだり、机をたたいたりするなど悪酔いに似た暴力的反応を見せるようになった。 この結果からチームでは電子ビールに酩酊効果
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