どういうきっかけで手に取ったのかさっぱり忘れてしまったのですが、『黄金の王 白銀の王』を読了して圧倒されています。同一作者の『千年の時をこえて』が竹岡美穂イラストでセンサーにひっかかり、同一作者の『黄金の王 白銀の王』が図書館に入っているのを見つけて読んでみることにした、ってところだったかも。2007年10月の出版なので、私は1年以上存在を見逃してたんだなあ。 表紙が児童文学的だったので、こどもの視点から見た戦記かと思ったら全然違いました。完全に大人向け。「本物の夫婦になる」あたり(直截な描写はありません)小中学生ではついていけないよなあ。 ただ大人のファンタジージャンルを好んで読む私にとっては、日本的架空国家を舞台とする割に、地の文にときどきカタカナ言葉が交ざっていて、そこで現実に引き戻されるのが残念でした。漢語にカタカナ言葉のルビなら気にならないんだよなあ。あと、画数が多く難読な人名が