実は、以前のHSK試験では、口試はなかったのだ。 日本人にとって最大の難関は、聴力テストだけだった。 全く話せなくても、試験で点数を取ることはできたわけだ。 ただし、聴力テストだけは、かなりの難易度だった。 そもそも、日本語は、使われる音が非常に少ないため、 中国語で微妙に違う発音が同じ音に聞こえる、 違いが分からないことがよくあった。 正直なところ、 今でも厳密には聞き分けが出来るかというと、微妙である。 韓国人の同級生に話を聞くと、 日本語と比べると韓国語では同じ発音が多く存在しているようで、 ほとんどの音を聞き分けられるようだった。 HSK試験に関して言えば、 文法や読解は日本人、聴力と会話は韓国人に分があった。 ただ、発音に関しては、 韓国人も、母国語にない発音については、やはり微妙で、 彼らの話す中国語は、聞けばすぐに分かるほどの特徴を持っていた。 お世辞にもキレイな発音と言える