高雄駅9時発。台南駅を目指して4B番ホームから山線経由七堵行き自強号に乗り込んだ。出発してほどなくすると、両側の車窓に緑豊かな風景が広がる。南国ならではのまぶしい太陽がさんさんと降り注ぐ。「もうすぐこの光景ともお別れか…」。ちょっと感傷的な気分がよぎる。 台湾鉄路は現在、高雄市内の鉄道地下化計画を進めている。工事が行われるのは、高雄市の台鉄左営駅から高雄駅を通り鳳山駅まで。すでに着工し2017年末には完成する予定だ。完成後は7カ所の平面交差と16カ所の立体交差が解消され、現在の高雄駅ともども取り壊されるという。 工事現場のすぐ隣りに、旧駅舎が保存されていた。工事期間中は、高雄鉄路地下化展示館として一般公開されているという。 この駅舎は、日本統治時代の1940年に建設された。洋風の近代的な建築の上に和風の塔や寺院風の屋根をのせた「帝冠様式」という和洋折衷スタイル。「日本では、神奈川県庁本庁舎
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