トーマス・フリードマンは、2006年に『フラット化する社会』を著した。新たな通信テクノロジーとソフトウェアによって、地球上のあらゆる場所にいる人との共同作業が可能になる劇的な変化を世に伝えた書籍だ。 現在、人々はモバイル端末によりどこにいてもインターネットに接続することが可能になっている。携帯電話の普及は世界で急速に進んでおり、矢野経済研究所は2013年の調査結果で、「2014年には世界の携帯電話契約数は人口とほぼイコールになる」と述べていた。こうした環境の変化により、これまで以上に、活動の場を日本に限定する必要はなくなってきている。 フラットになっていく世界の中でも注目を集める地域がアジアだ。アジアの多くの国は、人口の年齢構成が若いため、これからの経済の担い手が多く、活力もあり、購買力や消費力も増加している。今後、アジア新興国における個人消費が拡大していくと考えられている。人口も多く、経