ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (28)

  • 「実は女性戦士だった」、古代中世の性役割の定説覆す発見が続々

    考古学者たちは、ハンガリーのサーレトゥドバリ村の古代墓地で弓矢類と共に埋葬されていた10世紀の人骨が、高齢の女性のものであることを確認した。(Illustration by Luca Kis) 1980年代、ハンガリーの10世紀の墓から、人骨と共に、弓と矢じりと宝飾品という不可解な組み合わせの副葬品が発見された。当初の研究では、墓に埋葬されていた人物は男性だと推測されていたが、この人骨を新たに調べてみたところ、女性だったことが判明した。論文は2024年11月26日付けで学術誌「PLOS One」に発表された。 「彼女を『戦士』と呼びたいところではありますが、その点については保留することにしました」と、論文の筆頭著者であるハンガリー、セゲド大学の生物考古学者バラージュ・ティハニ氏は説明する。

    「実は女性戦士だった」、古代中世の性役割の定説覆す発見が続々
    taisai429
    taisai429 2025/03/05
  • 鳥が恐竜の一部なら、どこからを鳥と呼べば良いのか(對比地孝亘/古脊椎動物研究者)

    鳥類が恐竜のうちティラノサウルスやヴェロキラプトルなどが属する獣脚類恐竜の一部であるという仮説が受け入れられるようになってから久しい。化石種と現生種において共通の系統学的な情報源である骨格形態に基づくと、現時点で鳥類の起源に関する仮説として説が科学的に妥当な唯一のものであると言えるほどである。 特に獣脚類の一部であるコエルロサウルス類の中での鳥類の進化については連続的に形態が変化したことがわかっており、これは骨格だけでなく、鱗から繊維状の原羽毛を経て完全な羽毛にまでの進化的変化についても同様である。 このような詳細がわかってくると、それではどこから鳥類と呼べば良いのか? という疑問が湧いてくる。実際にこれは私自身が講演などをするとかなりの頻度で質問されることなので、ここで考えてみたい。 分類とはあくまで人間の考え 鳥類(Aves)というのは分類群の名前であり、伝統的な分類体系においては「

    鳥が恐竜の一部なら、どこからを鳥と呼べば良いのか(對比地孝亘/古脊椎動物研究者)
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    taisai429 2025/02/09
  • 楚の考烈王の墓が見つかる、中華統一直前の姿を物語る遺物が続々

    中国東部の安徽(あんき)省にある「武王墩(ぶおうとん)」の墓から発掘された漆塗りの面。中国の墓からこのような品が見つかったのは初めてだ。楚では、ウルシ(Toxicodendron vernicifluum)の樹液を木に塗って作る漆器の技術が発達していた。(Xinhua) 中国東部にある戦国時代の墓「武王墩(ぶおうとん)」1号墓の発掘を終えた考古学者たちは、埋葬されていた人物が楚の末期の王である考烈王(こうれつおう)であると発表した。安徽(あんき)省にある2200年前の墓には、精巧な品々がぎっしりと詰まっていた。現代中国の礎となった、動乱と文化的な繁栄の時代をうかがい知る新たな手がかりとなるものだ。中国安徽省文物局が1月9日に発表した。(参考記事:「世界を驚かせた考古学の発見100」) この墓の発掘は2020年に始まった。これまで見つかっている楚の時代の墓の中で、もっとも大きく複雑なものだ。

    楚の考烈王の墓が見つかる、中華統一直前の姿を物語る遺物が続々
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    taisai429 2025/01/28
  • マヤ文明は「崩壊」などしていなかった、大幅な回復が判明、研究

    チチェンイツァのエル・カスティージョのように印象的なピラミッドで知られるマヤ文明。こうした都市部を支えた周辺の町や村の新たな調査で、古典期のマヤは崩壊も消滅もしていないという説を支持する証拠が得られた。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) メキシコ、ユカタン半島北部に住んでいた人々に関する新たな分析の結果、古典期のマヤは崩壊も消滅もしてはいないという説を支持する証拠が、2024年12月に学術誌「Journal of Anthropological Archaeology」に発表された。「明らかに、後古典期に入ってマヤ文明が崩壊したというのは議論の余地がある考えです」。メキシコ、ユカタン自治大学の考古学者であり、論文の共著者であるペドロ・デルガード・クー氏はそう話す。 教科書でのマヤ文明の時系列はだいたいこうだ。「古典期

    マヤ文明は「崩壊」などしていなかった、大幅な回復が判明、研究
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    taisai429 2025/01/18
  • マダガスカルの謎の遺跡で定説覆す発見、ゾロアスター教の楽園か

    かつては難破したポルトガル船の乗組員が作ったと考えられていた、マダガスカルのテネキー遺跡に残る岩のくぼみ。新たな研究は、この遺跡がペルシャから逃れてきたゾロアスター教徒のものであることを示唆している。(Photograph Courtesy Raphael Kunz) インド洋に浮かぶマダガスカル島のテネキー遺跡は、長い間科学者たちを悩ませてきた。初期の説では、岩にうがたれたくぼみや石壁を最初に作ったのは1500年代に難破したポルトガル船に乗っていた人々とされていた。しかし、2024年9月11日付けで学術誌「Azania: Archaeological Research in Africa」に掲載された研究では、それよりも数世紀も早い時代の遺物が見つかり、ペルシャを追放されたゾロアスター教徒たちが楽園を築こうとした可能性が示唆された。 テネキー遺跡は、マダガスカル島の南西部に広がる熱帯雨林

    マダガスカルの謎の遺跡で定説覆す発見、ゾロアスター教の楽園か
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    taisai429 2024/10/11
    ワクワクって、倭国が伝説化したあとに、マダガスカルと同一視されてたのか
  • 「切断手術」で仲間を救うアリ、ヒト以外で初の発見、成功率9割

    このフロリダオオアリ(Camponotus floridanus)が負傷した仲間の脚を切断して治療する姿が初めて観察された。(PHOTOGRAPH BY WAFFA/SHUTTERSTOCK) 近年、野生動物がさまざまな方法で治療を行うことがわかってきている。キツネザルは腸内寄生虫から身を守るため、かみ砕いたヤスデを使うことがある。チンパンジーとオランウータンは傷に湿布を貼る姿を目撃されている。そしてついに、フロリダオオアリ(Camponotus floridanus)が「切断手術」を行っていることが、7月2日付けで学術誌「Current Biology」で報告された。ヒトは3万年以上前から切断手術を行ってきたが、動物界では初の事例だ。 フロリダオオアリのコロニーでの生活は、特にほかのコロニーが近くにある場合、危険と隣り合わせだ。日没後、近くのアリ同士が戦争を繰り広げ、多くの負傷者が出るこ

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    taisai429 2024/07/04
  • ギザの大ピラミッド、4500年前の「建造日誌」が残っていた

    紅海のエジプト沿岸に、ワディ・エル・ジャラフという4000年以上前の古代遺跡がある。遠く海の向こうにシナイ半島を望むこの遺跡で2013年、歴史的発見がなされた。石灰岩で作られた坑道のなかで、世界最古のパピルス文書が30巻見つかったのだ。 古さもさることながら、注目すべきは書かれている内容だ。この「紅海文書」と呼ばれるものは、その昔にぎやかな港として栄えたワディ・エル・ジャラフについて明らかにしているだけでなく、クフ王の大ピラミッド建造に直接関わっていたメレルという人物の日誌も含んでいた。(参考記事:「“永遠”のギザの三大ピラミッドはどう建てた? 謎の空間も発見」) ワディ・エル・ジャラフの遺跡が最初に発見されたのは1823年。発見者の英国人旅行家で古物収集家のジョン・ガードナー・ウィルキンソンは、これをギリシャ・ローマ時代のネクロポリス(共同墓地)だと考えた。その後1950年代に、考古学好

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    taisai429 2024/06/03
  • 26年前に別れた妹を覚えていたボノボ、人以外で最長の社会的記憶

    コンゴ民主共和国の森でくつろぐ野生の若いメスのボノボ。土をべたせいで唇がオレンジ色に染まっている。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIAN ZIEGLER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 日の京都大学野生動物研究センター熊サンクチュアリに移されたボノボが、四半世紀以上前に別れた妹と甥を覚えていたという研究結果が、2023年12月18日付けで学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された。論文によると、この事例は、ヒト以外の生物がもつ社会的記憶としては、これまでで最長記録だという。以前の最長記録を保持していたのはハンドウイルカであり、彼らは20年ぶりに聞いたかつての群れの仲間の声を認識できることが確かめられている。(参考記事:「イルカの記憶力、20年前の仲間を認識」) 熊サンクチュアリに暮らすボノボのルイーズは、米サンディエゴ動物園で生まれ、妹

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    taisai429 2023/12/24
  • 古代ローマ時代の剣を4本発見、驚異の保存状態、死海の洞窟で

    鉄製の剣の柄頭(つかがしら)を保護する発泡スチロールの位置を調整する保存修復師。この剣は、紀元2世紀後半にローマ軍の兵士がよく使っていたタイプのもので、環状の柄頭を特徴とする。イスラエルのエン・ゲディ自然保護区の死海の近くの洞窟で最近発見された4の剣のうちの1で、現在はエルサレムにあるイスラエル考古学庁のジェイ&ジーニー・ショッテンシュタイン・イスラエル国立考古学キャンパスの空調管理された保管庫に置かれている。(PHOTOGRAPH BY PAOLO VERZONE) 9月6日、死海の近くの洞窟で古代ローマ時代の剣が4発見されたとイスラエル考古学庁が発表した。剣は木と革でできた鞘(さや)の中で2000年近く保存されていて、その状態は驚異的に良好だという。 剣は、エルサレムの南東に位置するユダヤ砂漠の洞窟の奥深くで、鍾乳石の壁の後ろに隠されていた。隠された時期は紀元2〜3世紀で、当時、

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    taisai429 2023/09/09
  • 切り裂きジャックに殺された女性たち、どんな人々だったのか

    切り裂きジャック伝説の背後には、彼がその人生を終わらせた女性たちの物語がある。写真は、ロンドン市共同墓地にあるメアリー・アン・“ポリー”・ニコルズの墓標。彼女たちは皆、生きているときではなく、死んでからようやく自分たちに関心を向けるようになった街の片隅で暮らしていた。(PHOTOGRAPH BY LOOP IMAGES, UNIVERSAL IMAGES GROUP/GETTY IMAGES) 彼は外科医だったという者もいる。あるいは、ただの狂人、理髪師、王家の人間、芸術家、さらには幽霊だったという説もある。「切り裂きジャック」として歴史に名を刻む殺人者は、135年前の8月31日から、英国ロンドンを恐怖に陥れた。 それからの一世紀、人々は彼の正体をさまざまに想像し、その暗い影に自分たちの恐怖や主張を投影してきた。 しかし、5人の女性たちにとって、切り裂きジャックは伝説的な怪物でも、探偵小説

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    taisai429 2023/09/05
  • 最も古い乗馬の証拠が見つかる、ヤムナ文化の勢力拡大に貢献か

    乗馬の描写として最初期のものは青銅器時代に登場した。画像はエジプト、サッカラのホルエムヘブの墓から出土した石灰岩のレリーフ。こうした描写は、今回ヨーロッパ南東部で新たに見つかった乗馬者と見られる人々の骨格より1500年ほど後の時代のものだ。(PHOTOGRAPH BY DEAGOSTINI, GETTY IMAGES) 歴史上最初に馬に乗った人々は、東欧の草原に暮らしていた古代の遊牧民かもしれない。彼らは馬に乗るという習慣のおかげで、ヨーロッパにおいて優位性を獲得できたのかもしれない。そんな可能性を示唆する考古学的証拠が新たに見つかり、3月3日付けで学術誌「Scientific Advances」誌に発表された。 論文によると、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの墓から出土した24体の古代の人々の骨格から、馬に乗ることによって生じた身体的ストレスの痕跡が見つかった。骨格の大半は、約5500

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    taisai429 2023/03/11
  • ヒッタイト帝国滅亡の引き金か、3年続いた大干ばつの証拠を発見

    古代帝国ヒッタイトの首都ハットゥシャにあるライオンの門。現在のトルコ中部に位置する。ヒッタイト人は紀元前1千年紀に強大な帝国を築き、エジプトやアッシリアと戦ったが、紀元前1198年頃に「消滅」した。(PHOTOGRAPH BY ALI BALIKCI, ANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES) トルコのアナトリア半島で発掘された3200年前の木の年輪を調べた結果、同半島の中部で深刻な干ばつが3年続いたことが判明し、紀元前およそ1200〜1150年の青銅器時代後期にいくつかの文明が崩壊した時期と重なることがわかった。アナトリア半島中部はヒッタイト帝国の中心地で、当時、最も大きな被害を受けた地域の一つだ。 この時期に起きた謎の文明崩壊は、一般的に「青銅器時代の崩壊」や「前1200年のカタストロフ(破局)」などと呼ばれ、ヒッタイト帝国やギリシャのミケーネ文明に加えて、多くの小国や

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    taisai429 2023/02/16
  • 政治力の陰に幻覚剤入りの酒、痕跡を発見、古代ペルー

    西暦600年から1000年にかけてペルー沿岸部の大部分を支配していたワリ族の人々は、チチャというビールに似た飲料を多彩な酒器で楽しんでいた。(PHOTOGRAPH BY KENNETH GARRETT, MUSEO NACIONAL DE ARQUELOGIA ANTROPOLOGIA E HISTORIA PERU) 幻覚剤を混ぜたアルコール飲料が生む友好的でくつろいだ感情が、1000年以上前の南米に栄えた帝国を支えていたかもしれない。そんな論文が1月12日付けで学術誌「Antiquity」に発表された。 南米のアンデス地方には、今に伝わる「チチャ」というビールに似た飲み物がある。このチチャがワリ帝国の文化で果たした役割は、以前から考古学界で認識されていた。ワリ帝国は、西暦600年から1000年頃まで、ペルー沿岸部とアンデス山脈南部の大半を支配していた国家だ。この国の権力者たちは、近隣の

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    taisai429 2022/01/18
  • 謎だった家畜ウマの起源、ついに特定

    内モンゴル自治区西ウジムチン旗にある繁殖センターの文化紹介イベントで疾走する馬の群れ (PHOTOGRAPH BY PENG YUAN/XINHUA VIA GETTY) 数千年前から、ウマは世界中の社会で重要な役割を果たしてきた。古代から耕作に力を貸し、人々を短い時間で遠くへと運び、戦場では兵士に闘いにおける優位性をもたらした。こうしたことを分かっていても、では家畜ウマはどこから来たのかというシンプルな疑問には、専門家はずっと頭を悩ませてきた。 最近、2つの大陸の100人以上の専門家の尽力で、その謎がようやく解けたようだ。家畜ウマのルーツは「ロシア南部」にあるという答えにたどりついたのだ。 アナトリア半島(小アジア)、イベリア半島、ユーラシア大陸のステップ地帯西部という3つの地域のいずれかが家畜ウマのルーツとして有望視され論議されてきたが、今回の発見で、その起源は、ユーラシアステップ地帯

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    taisai429 2021/10/27
    クルガン仮説?
  • 古代マヤ、大噴火の後にピラミッド建設、復興の象徴か

    中米エルサルバドルにあるマヤ文明のピラミッド(写真手前)。発掘調査により、1500年前のイロパンゴ火山噴火との驚くべき関係が明らかになった。(COURTESY OF AKIRA ICHIKAWA) 今からおよそ1500年前、現在の中米エルサルバドルにあるイロパンゴ火山が史上最大級の噴火を起こし、膨大な量の火山灰や軽石を噴出させた。これらは麓の谷を覆い尽くしただけでなく、広範囲に広がり、北半球の寒冷化を引き起こしたとみられる。 この大噴火によって噴出した火山灰は「ティエラ・ブランカ・ホーベン(若い白土)」と呼ばれ、古代マヤ文明の一時的な衰退を促したと考えられてきた。しかし、9月21日付けで学術誌「Antiquity」に発表された論文は、一概にそうは言えないことを示唆している。噴火後、火口からわずか40キロほど離れた地域で、これまで考えられていたより早い時期に、大型のピラミッドが建設されたとい

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    taisai429 2021/10/26
  • 太陽系に未知の惑星、99.6%存在、天の川の方向

    一部の天文学者たちは、太陽系外縁のどこかに、地球のおよそ6倍の質量をもつ惑星が潜んでいると考えている。(CALTECH/R. HURT (IPAC)) 太陽系にまつわる謎のなかでも特に興味深いのは、海王星の外側に巨大な氷の惑星が当にあるのかどうか、という問題だ。もし実在すれば太陽系第9の惑星となることから、仮に「プラネット・ナイン」と呼ばれているが、この仮説は、提唱された当時から賛否両論を巻き起こしてきた。一部の小さな天体が描く奇妙な軌道から推定されたものだからだ。 そんななか、米カリフォルニア工科大学の天文学者であるマイク・ブラウン氏とコンスタンティン・バティギン氏は、もしプラネット・ナインが実在するとすれば、これまで考えられていたよりも地球に近く、より明るく、見つけやすいだろうという分析結果を発表した。両氏による論文は、学術誌「Astronomical Journal」に8月22日に

    太陽系に未知の惑星、99.6%存在、天の川の方向
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    taisai429 2021/09/05
    ローマ神話の神の名前がつくだろうけど、メジャーな神は衛星とか小惑星とかで先取りされてそうなんだよな…
  • バイキングの「武装女性像」に新説、ワルキューレではなかった

    デンマークのリーベでは、さまざまなものをかたどった像が製造されていた。(MUSEUM OF SOUTHWEST JUTLAND, CC-BY-SA) デンマークをはじめ、イギリスやロシアなどの各地で、それぞれ何十個も発見されてきたバイキング時代の武装した女性の像は、殺された戦士を死後の世界に運ぶ北欧神話の女性戦士、ワルキューレだと考えられてきた。 しかし、その小さなアミュレット(お守り)あるいはペンダントは、バイキングの祭りや儀式で中心的な役割を果たした実在の女性たちを表したものだとする説が、8月5日付けで学術誌「Medieval Archaeology」に発表された。さらに、これらは儀式用具一式の一部であり、バイキング時代のヨーロッパにおける男女の役割が、考えられていたよりも複雑だったことを示唆しているという。 謎めいたその古代のブロンズ像は、長さ数センチの長髪の女性で、多くの場合、紋章

    バイキングの「武装女性像」に新説、ワルキューレではなかった
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    taisai429 2021/08/12
    というかこういう儀礼からワルキューレの神話が生まれたんと違うの?
  • 鳥が謎の大量死、まれに見る規模、米東海岸で進行中

    6月13日、米国ワシントンD.C.の野生動物リハビリ施設シティー・ワイルドライフで診察を受けるアオカケスの幼鳥。謎の病気で目が見えなくなっており、後に安楽死させられた。米国東海岸では数千羽の鳥が同様の病気にかかっている。(PHOTOGRAPH BY BELINDA BURWELL D.V.M.) 米国のスミソニアン渡り鳥センターの渡り鳥生態学者ブライアン・エバンズ氏が、ワシントンD.C.の各地で鳥が死んでいるという情報を初めて耳にしたのは5月中旬だった。このときはほとんど気にしていなかったという。春に鳥が死ぬのはよくあることだ。小鳥の幼鳥のうち夏まで生き残るのは30%程度と言われている。 5月28日、エバンズ氏が庭仕事をしていると、近所の人が、道端で病気の鳥を見たと話しかけてきた。鳥は目が見えないようで、震えており、近寄っても動かなかったという。「これは異常だと感じました」とエバンズ氏は言

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    taisai429 2021/07/25
  • 北米の古代都市カホキアはなぜ衰退? 「過剰な伐採」説を否定

    カホキアの中央広場。現在、この一帯は史跡となり、世界遺産にも登録されている。最近の研究から、この古代都市の住民は、それまで考えられていたような環境破壊を引き起こしてはいなかったことが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY IRA BLOCK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 世界遺産にも登録されている米国の古代都市カホキア。今から1000年ほど前、現在の米国イリノイ州にあるこの町は、メキシコより北の北米大陸で最大の人口を誇るまでに急成長した。そこで暮らす人々は、町の中だけで1万5000人、周辺部も入れるとその倍ほどだったと考えられている。しかし、わずか数百年後には人口が減りはじめ、1400年ごろには誰も住まない場所になってしまった。 ミシシッピ川の氾濫原にあったこの古代都市で多くのマウンド(墳丘)が見かってから、考古学者たちはその謎に挑み続けてきた。マウンドの中で

    北米の古代都市カホキアはなぜ衰退? 「過剰な伐採」説を否定
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    taisai429 2021/05/03
  • 6200年前の大量虐殺、犠牲者38人のDNAを分析、深まる謎

    クロアチアのポトチャニで見つかった古代の大量虐殺の犠牲者。数人は、頭蓋骨に複数の致命傷を負っていた。(PHOTOGRAPH BY M. NOVAK)(COURTESY OF THE INSTITUTE FOR ANTHROPOLOGICAL RESEARCH) 約6200年前、現在のクロアチア東部にあたる場所で41人以上の男女と子どが虐殺され、大きな墓穴に投げ込まれた。2007年にこの墓を発見した考古学者たちは当初、血縁関係にあるコミュニティの全員が処刑されたのだろうと考えた。 しかし、3月10日付けで学術誌「PLOS ONE」で発表された新たな分析結果によれば、ほとんどの犠牲者たちには血縁関係がなかったことが明らかになった。この分析では、古代の大量虐殺の調査としてはかつてない規模の遺伝子研究が行われた。 この意外な発見からは、さらなる疑問が浮かび上がる。最も重要なのは、なぜ犠牲者たちが殺

    6200年前の大量虐殺、犠牲者38人のDNAを分析、深まる謎
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    taisai429 2021/03/14