戦争ポルノ(war porn)なる言葉がある。安全で暖かいところから、ネット越しで、冷酷で残虐な戦場を観覧する。一種の恐いもの見たさで、いかがわしい好奇心を満たしてくれる。無人偵察機が写したり、収容所で隠し撮りされた映像を後ろめたい気分で眺めていると、つくづく戦争はショーなんだと痛感する。 戦争をショーだと喝破したのは、何もわたしが初めてじゃない。いまどきの人なら、森博嗣or押井守の「スカイ・クロラ」だろうが、残念!積山の中。オッサンなわたしは「銀河鉄道999」のライフル・グレネードのエピソードを思い出す。これは本物の戦争を観光資源としている話だ───なんてつぶやいていたら、当たりを教えてもらう。手塚治虫の「人間ども集まれ!」だ(ありがとうございます、ひできさん)。 ナンセンス風刺とでもいうべきか。太平洋戦争~ベトナム戦争、冷戦の時代を映し替え、セックスとバイオレンスとギャグてんこ盛りの"
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