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2009年12月24日のブックマーク (1件)

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    (江口圭一「十五年戦争小史」、P.23) 日がワシントン体制に順応する道を選び、それからの逸脱をおそれたことは、深い根拠にもとづいていた。 日は前述のように広汎な満蒙特殊権益を保有し、南満州に強力な勢力範囲を設定していたのをはじめ、台湾・澎湖諸島を領有し、治外法権を設け、租界を持ち、陸軍を駐屯させ、海軍を派遣するなど、中国を半植民地的支配下におき、さらに朝鮮・南樺太(サハリン南半部)を領有し、南洋諸島を事実上の領土とする、世界有数の、またアジアで唯一の帝国主義大国であった。また海軍兵力では米英につぐ地位を保つ軍事大国として、東アジアの覇権を列強と争っていた。 しかし、経済的には日ははなはだ劣弱な状態にあった。すでに触れたように国家総力戦は物的資源の莫大な消耗をともない、その消耗に耐えるだけの資源の確保が要請されるが、日は石炭は一応自給できたものの、国家総力戦遂行上もっとも基的な資

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