英ダーラム警察が、容疑者を拘束すべきかどうかの判断を支援する人工知能(AI)システム「Hart」の導入を検討しているという。早ければ今後2~3カ月以内に実用化されるとも見られている(BBC、THE VERGE、Slashdot)。 このシステムはダーラム警察によって集められた2008年から2012年までの犯罪データをベースに開発されたもので、容疑者をリスク度に応じて低・中・高の3ランクで分類できるという。2013年から2年間にわたって実施されたテストでは、「容疑者が低リスクである」というという予測は98%の確率で正確だった。一方、高リスク予測に関しては88%の正確度だった。 このシステムでは犯罪を起こす可能性のある容疑者を誤って解放しないために、中リスク者は高リスク側に分類されやすい設計になっているという。いっぽう、意思決定を歪めるリスクがあり注意深く評価されるべきという意見もある。
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