単純に抜型の刃と言っても、打ち抜く紙を切り抜くための刃と折れ線を付けるための罫の2種類がある。このうち刃は、打ち抜き工程で紙に食い込まないよう、抜型にスポンジでメイキングを行ない、掃き出しやすくなっている。罫については、パッケージにきちんと折り目ができるよう調整されている。Rや穴抜きなどもあるため、ミリ単位での調整が必要になる繊細な作業だ。こうして精密に組み上げられた抜型は、厳正な最終チェックを経て、顧客に納品される。 大創では同じような工場を大阪のほか、佐賀、東京、神奈川にも持つほか、代理店を介した海外展開も積極的に進めている。こうした製造業を支えるシステムとして、社長といっしょにクラウド導入を進めているのが今回取材した衛藤氏だ。以下は、インタビュー形式でクラウド導入に関わるまでの経緯とSalesforce(セールスフォース・ドットコム)などのクラウド活用について聞いてみることにする。