2011年10月05日21:24 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] ユーロ導入は、金本位制で味わったと同じ苦痛を、参加国に課している 金本位制を望む人が多いように思う。 ペーパー・マネーに対する不信だと思うが、それを金本位制に結びつけるのは間違いだと思う。 << 金本位制の時代は・・・・・ >> 金本位制の時代は、すべての通貨が「金と交換が可能」であり、為替レートは「金を通じて」固定されていた。 どこの国でも、金を20g使って、金貨1枚を鋳造すれば、どこの国の金貨でも同じ価値を持つ。その金貨を円で呼ぼうが、ドルで呼ぼうが、交換価値は不変だ。 ただし、金貨を改悪して、金の含有量を▼30%も減らすなどすれば、当然その国の金貨は他国よりも▼30%も低く評価されることになる。 金本位制は下図のような構図になっている。 金と交換できる紙幣(=兌換紙幣)の発行量は、原則として「保有する金」の量