「あれ、目が覚めたのかな?」と思って薄目を開けると、まだ真っ暗で、身体が動かない……! 真夜中に突然異常な感覚にとらわれる金縛り。金縛りというのはもともと、仏教用語の「金縛法(きんばくほう・かなしばりほう)」からきています。これはお不動さんの名で親しまれている不動明王が敵や賊を身動きできなくする密教の秘法です。ぴったりの言葉を当てはめたものだと感心しますね。 金縛りは怪談話などとつなげて語られることが多いようですが、この傾向は実は日本だけのものではなく、世界的に見ても幽霊や生霊、悪魔、魔女、妖精、空想上の生物などが起こす超常現象だと考えられてきました。しかし最近では科学的な見地からも研究が進み、「睡眠麻痺」という睡眠障害の1つだと考えられています。金縛りが起きるメカニズムと原因、気になる対処法について解説します。 「金縛りは霊の仕業」と考えられたのは、独特な感覚の恐怖のせい? 金縛りになる