これは前回とりあげた、コンピューターを使用したデザインにおける、ジョン前田の指摘とまったく同じということが分かると思います。特定のソフトウェアに縛られている以上、制作物は結局そのソフトの操作の組み合わせにしかならなず、そのドグマから脱するにはプログラムをつくるしかない。 「僕はこの音楽を作っているけど、決してこの状況をコントロールしている訳ではなく、あるシステムを操作しているんだ」-同上 前回の記事でGenerative Designという考え方について、「美しい作品」そのものではなく、「作品を生成するためのシステム」に注目するという考え方であると書きました。Ovalの言う「システム」とは、まさに音楽側からのGenerative Designへのアプローチといえるのではないでしょうか。 このように、音楽の世界に目を向けてみると、 Generative Designと同様の発想が、実は音楽の