国内最小のトンボとされるハッチョウトンボが羽化し始め、熊本県上天草市姫戸町の白嶽(しらたけ)森林公園の湿地の水辺をすいすい飛び回っている。 体長は2センチ前後で、1円玉とほぼ同じ。雄は成熟すると鮮やかな赤色に変化し、雌は黒と白の横じまに褐色の斑紋がある。 同公園キャンプ場の元管理人、橋本英治さん(69)によると、今年は例年よりやや早い21日に、真っ赤なハッチョウトンボの姿を見つけた。「8月いっぱいまで観察できるのでは」と話していた。 ハッチョウトンボは県のレッドリスト2014で「絶滅危惧1B類」に分類され、県条例で県内全域で捕獲が禁止されている。(大矢雅弘)