【ネットワーク教習所】 サービスを守るネットワーク監視 第3回:パフォーマンス/トラフィック管理 著者:トゥワイズ・ラボ 山居 正幸 公開日:2008/03/27(木) パフォーマンスが悪いとは? 前回は、ITサービスを止めないためのネットワークの障害管理について紹介した。今回はシステムのパフォーマンスについて解説していく。 ITサービスが停止するような障害に対して利用者は非常に敏感であり、そのような事態が発生したら、問い合わせが殺到するであろう。しかし、アクセスさえできていれば多少レスポンスが悪くても、サーバやネットワークが混んでいる影響だろうと寛容に受け止める傾向にあると思う。 例えば、接続後に気の遠くなるような遅いレスポンスや「サーバが混み合っています」というメッセージが表示された場合などは、アクセスが集中しているのだと納得し、忍耐強く待つことができよう。 人間はシステムのパフォーマ
第1回ではパフォーマンス測定項目、第2回ではOSに設定されているパラメータを解説しました。今回は第1回に解説したCPUやディスクに関する情報を収集するコマンドを解説します。 Linuxのシステム情報を集めるのには、標準で使えるコマンドのほかにsysstatパッケージに含まれている「iostat」「sar」「mpstat」といったコマンドを使います。しかしOSインストール時のパッケージ選択画面で、標準を選択しているとsysstatパッケージは導入されません。 sysstatパッケージを導入するには、OSインストール時のパッケージ選択画面で「システムツール」を選択して詳細から個別にパッケージを選択するか、または、SYSSATのサイトからソースコードをダウンロードしてインストールすることも可能です。 sysstatパッケージは上記コマンドを提供するだけでなく、OS起動時にsysstatとcron
データをディスク装置に確実に書き込むために、PostgreSQLでは同期書き込みという方法を使っていますが、同期書き込みにはかなり時間がかかります。同期書き込みの方法はプラットフォームによっていくつか選択肢があり、一概にどれが最適とはいえないため、実際にベンチマークを計測して最適なものを選ぶとよいでしょう。ベンチマークの計測方法としては、contrib/pgbenchを使用するのが手頃です。 次に、これらを使ったベンチマーク計測方法を示します。ベンチマーク用のデータベースは新たに作成することをお勧めします。ここでは「bench」という名前のデータベースを使用しています。 ベンチマークデータベースの作成(createdb bench) ベンチマークデータベースの初期化(pgbench -i bench) wal_sync_methodを設定 postmasterの再起動、出力されるTPS値を
皆さん、はじめまして。本連載を担当します、ビーブレイクシステムズの木下と申します。本連載ではこれからApacheの学習をはじめるビギナーの方を対象に「ApacheでWebサーバを立ち上げる方法」を解説します。 この連載ではApacheのインストール方法から動作確認、メンテナンス、チューニング方法などについて解説していきます。本連載が終わるころにはWebサーバの立ち上げなどを皆さん1人でできるようになるでしょう。どうぞ、最後までよろしくお願いします。 本連載で扱うApacheはオープンソースソフトウェアなので、誰でも自由に使うことができます。また動作するプラットフォームも豊富で、自宅のマシンにApacheをインストールすれば簡単に試せます。ぜひ本連載を参考にApacheをインストールし、Apacheに触れてみてください。簡単にWebサーバを構築できるはずです。 第1回となる今回は「Apach
Tomcatマスターになるために HTTP/HTMLを用いた静的ドキュメントの交換という目的からスタートしたインターネットは、産業や社会のコミュニケーションやパーソナライズされた情報を扱う媒体として発展してきています。こうした流れの中で、インターネットはリアルタイムのコンテンツ更新を求められるようになってきました。 検索エンジンや掲示板などはその一例です。こうしたWebアプリケーションを実現するためには、HTTPを介してリクエストを受け取り、リクエストに応じた処理を行った結果(動的コンテンツ)をリクエスト元に返す仕組みが必要になります。 動的コンテンツ提供のための仕組みの1つが「サーブレット/JSP」です。サーブレット/JSPは、Sun Microsystems(以下、Sun)によって開発されたサーバサイドのJava技術であり、オブジェクト指向に基づくプログラムの部品化の実現や、豊富なクラ
「Wolfpack」このコードネームをご存知でしょうか。これは第二次世界大戦のドイツの通商破壊戦におけるUボートを利用した戦術の名前であり、「群狼戦術」と訳されるこの名前をマイクロソフトはWindows NTのクラスタソフトウェアのコードネームに選択したのです。 この戦術自身は3隻から8隻くらいの潜水艦群で商船を発見して追い込み、撃沈するという点が骨子だったわけですが、マイクロソフトのクラスタソフトウェアはWindows NT 4.0の頃には2台構成のクラスタであり、かなり大胆なネーミングだったと思います。 本記事ではWindowsサーバにおけるクラスタソフトウェアがどのように進化したかを、現在のテクノロジーにおけるクラスタソフトウェアの全体像を把握できるように留意しつつ、各機能の概要を紹介することでご説明します。 Windows 2000は以前の製品と比べて全体的な稼働時間の向上、システ
ホームページの改竄やサービスの停止、フィッシングサイトや顧客情報漏洩など、「クラック」と呼ばれるサーバへの不正侵入に関する犯罪は、常に重大な問題となっている。有効な対策の1つとしてパッチ適用によるOSおよびアプリケーションの脆弱性対策があげられるが、運用保守面での課題も多い。 今回は、クラックの最大要因である脆弱性とその対策であるセキュリティパッチについて、パッチを適用しない危険性とサーバ運用・保守の現状と課題を再認識し、有効なパッチ適用ツールを紹介する。 最近、アプリケーションレベルのクラック率がOSレベルのクラックと比較して急増してきており、注目されている。しかし、従来から問題とされているOSの脆弱性を突くクラックの数は、以前よりもさらに増加しており、いまだに改善されていない。 インターネットサーバへの不正侵入のほとんどは、セキュリティパッチの適用を怠ったことが原因となっている。OSや
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