令和二年はどんな年になるのか?… こう尋ねられたとき、筆者は「世界の景色が変わり始める年になる」と答えている。その中で、電子データ主導型による社会の大変革が通貨面から始まるかもしれない。日本は従来の発想を超えて、その備えを開始すべきである。 情報技術で世界の変化の始まりが始まる まず、今年から日本でも5Gの実装が始まる。これは従来の4Gと比べて通信速度が百倍、「高速・大容量」、「超低遅延」、「多数同時接続」の3つの特性により、IoT(モノのインターネット)を実現可能にするものである。日本政府の言う仮想電脳空間(バーチャル)と物理空間(フィジカル、リアル)とが一体化する「Society5.0」の基盤にもなるだろう。 筆者はそこからさらに、IoTからIoH(人間のインターネット)へと踏み込み、情報革命を唱えたトフラーの「第3の波」に続く「第4の波」が、Society5.0の人類社会に訪れると主