公共残土を活用して荒廃農地をよみがえらせ、そこで取れた農作物を使ったヒット商品を開発して地元を元気にする──。そんなアイデアで地域課題の解決を目指すのが、京都府京丹後市で総合建設業と農業を営む従業員37人の中小企業、マルキ建設3代目・堀貴紀だ。この3月に開催された後継者たちによる新規事業のピッチイベント「第4回アトツギ甲子園」(中小企業庁主催)の決勝に出場し、グランプリである経済産業大臣賞を受賞した。 公共残土とは、トンネル建設など公共工事の過程で生じる土(建設発生土)のこと。2021年7月に静岡県熱海市で起きた大規模な土石流災害が記憶に新しいが、その原因はずさんな管理で違法に盛り土をされた公共残土が大雨によって崩れたためとされている。この災害を受けて23年5月に規制を強化する法律が施行されたが、全国で年間東京ドーム約47杯分にも及ぶ残土の処分場は慢性的に不足状態だ。 一方、長い間耕作や管
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