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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (6)

  • サメ保護に朗報 漁のコントロールは各国で可能、最新研究

    フカヒレの形が崩れないよう、石をぶら下げて乾燥させる。最新の研究によれば、市場で取引されているフカヒレの大部分は、公海ではなく各国の排他的経済水域(EEZ)で漁獲したサメから採取されたものだという。(PHOTOGRAPHS BY FEDERICO BORELLA) アカシュモクザメ、オオヒレメジロザメなどの希少種から持続可能な漁業に適した普通種まで、毎年最大7300万頭のサメのヒレが、フカヒレスープなどアジアの伝統料理の材料として取引されている。一般に、フカヒレ取引は公海で漁獲されたサメのヒレが大部分を占めるとされてきた。公海での漁業に関するルールはあいまいで、加えて取り締まりも難しいため、サメを保護する活動を複雑なものにしている。 (参考記事:「シュモクザメの立体視覚は人間並み」) しかし、そうしたこれまでの認識を覆す論文が10月28日付けで学術誌「Biology Letters」に発表

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  • 有名な「始祖鳥の羽根」はやっぱり本物、論文発表

    1861年にドイツの採石場で世界で初めて発見された羽根の化石。1億5000万年前のものだが、保存状態は非常に良い。丹念な分析の結果、この羽根はやはり始祖鳥のものであるとする論文が発表された。(MUSEUM FÜR NATURKUNDE BERLIN) 古生物学を象徴するその有名な羽根の化石は、1861年にドイツの石灰岩の採石場で発見された。ジュラ紀の岩石の中から見つかったその羽根は、現代の鳥に非常によく似ており、人々に衝撃を与えた。 1億5000万年前のこの羽毛は、近くの岩石の中から発見された始祖鳥(Archaeopteryx lithographica)のものとされた最初の化石である。カラスほどの大きさの始祖鳥の化石には鳥類と恐竜の特徴が混ざっていて、ダーウィンの進化論を裏付ける証拠の一つとなった。 この化石はしかし、最も有名な羽根化石であると同時に、最も論争の多い羽根化石でもある。20

    有名な「始祖鳥の羽根」はやっぱり本物、論文発表
  • 温暖化に朗報か メタン排出少ないウシの秘密解明

    アイルランド、コーク州ファーモイで、草をべるウシが出すメタンを測定しているところ。(PHOTOGRAPH BY MARK THIESSEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 草をべるウシは、草の繊維質を複雑な消化器系を使って分解することで、炭水化物を得ている。この消化の過程で生じるガスが、温室効果ガスとしても知られる大量のメタンだ。米環境保護庁(EPA)の推定では、米国が排出するメタンの約25%がウシによるものだという。たかがげっぷとは侮れない量なのである。 (参考記事:「魔のバミューダ海域、原因はメタンハイドレートか」) メタンが大気中にとどまる時間は二酸化炭素より短い。しかし、その温室効果は二酸化炭素に比べてはるかに高い。気候変動の影響を軽減しようとするなら、メタンの排出量を減らすことは重要な目標だ。(参考記事:「恐竜のゲップが地球を温暖化した?」) 2019年

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  • 海底下にガス貯留層、温暖化の「時限爆弾」に

    メキシコ湾の深部にある氷状のメタンハイドレートが、海底下に埋まったメタンを閉じ込めている。(PHOTOGRAPH COURTESY NOAA OKEANOS EXPLORER PROGRAM) 世界各地の海底下には、二酸化炭素(CO2)とメタンの大きな貯留層が、いくつも存在している。これらは、気候を大きく変えうる「時限爆弾」のようなものだ。 そして、導火線には火がついている。 海底では、CO2またはメタンを含んだ氷のような固体「ハイドレート」がふたとなって、強力な温室効果ガスを閉じ込め、海中や大気中に出ていくのを防いでいる。しかし、科学者によると、ハイドレートの一部は、周囲の海水温があと数度上がると解け出すという。 そうなると、非常にまずいことになる。二酸化炭素は、温室効果ガスの排出量の約4分の3を占めており、何千年も大気中にとどまる可能性がある。メタンは、大気中にとどまる期間は約12年と

    海底下にガス貯留層、温暖化の「時限爆弾」に
  • 燃料いらずの夢の宇宙エンジン、第三者が初の検証

    NASAが開発中のEMドライブのイラスト。(IMAGE BY ISTOCK, GETTY IMAGES) 宇宙旅行は大変だ。重い宇宙船に貨物、そして人間を打ち上げ、それなりの速度で別の惑星まで飛行し、欲を言えばねらった目的地でちゃんと停止したい。それには莫大な量の推進剤が必要になる。残念ながら、現在のロケットではおよそ非現実的だ。(参考記事:「推進剤は火星で製造、最新版「火星の帰り方」」) だが、燃料を使わずに推力を得られるエンジンがあれば、話は別である。 まるで夢のような話に聞こえるけれど、NASAの研究所イーグルワークスは、まさにそのようなエンジンを製作しようと試験を重ねてきた。物理法則に反するとも言われるその装置は、「EMドライブ」と呼ばれ、燃料を使わず、密閉された円錐形の容器の中でマイクロ波を反射させるだけで推力を得るとされる。 いわば、スター・ウォーズの宇宙船ミレニアム・ファルコ

    燃料いらずの夢の宇宙エンジン、第三者が初の検証
  • 「南極大陸の氷が増えている」は本当か

    南極大陸で起こる変化は南極だけにとどまらない。大陸の氷は世界の気候と海面に影響を与えうる。(Photograph by NASA/GSFC/Jeff Schmaltz/MODIS Land Rapid Response Team) 南極の氷は減っているのか、増えているのか。そして、そのことは世界の海面上昇にとってどんな意味があるのだろうか。 11月30日からパリで始まる国連・気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に向けて各国首脳が準備を進める中、この問いは世界の気象学者たちの熱い議論の的だ。そんな折、「南極の氷はむしろ増えている」というNASAの気象学者チームによる研究成果が発表され、物議を醸している。 研究チームは、科学誌「Journal of Glaciology」に掲載された論文の中で、「西南極の氷河質量の減少分は、降雪の増えた東部内陸で氷河が厚さを増したことで相殺されて

    「南極大陸の氷が増えている」は本当か
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