ブックマーク / d.hatena.ne.jp/semi_colon (48)

  • 幹細胞研究の不正を告発する匿名のグループがいるらしい - 蝉コロン

    科学Spurious Accusations Against Stem Cell Researchers - ScienceInsiderstemcellwatch@yahoo.comというアドレスから(公開していいのかね)、匿名で不正な論文の告発が相次いでいるらしい。送り主は"Stem Cell Research Watch"グループと名乗っているらしい。"We are continuing to point out suspicious results and duplications reported by scientists in the stem-cell field,"とかなんとか。でも結論からいうと、これらの告発は言いがかりで、論文を確認しても不正は認められなかったそうだ。 匿名メールは、"疑惑の"論文著者の他に、別の幹細胞研究者やNature、Science、PNAS等の

  • ハネジネズミかわいい - 蝉コロン

    動物英語ではelephant shrewといってゾウトガリネズミとなるんだけど、実際のとこトガリネズミとは系統は遠いらしい。なので誤解を避けるために詮議した結果、sengiとも呼ばれる。ネズミの仲間ではなくて、ハネジネズミ目(長脚目)ハネジネズミ科で独立している*1。アフリカ獣上目というのに属している。アフリカ獣上目にはゾウもいるので、ゾウの祖先もこんな感じだったのではないか!!!と思いたいけれどさすがにちょっと離れすぎているようですね。岩狸の方がゾウに近い。岩狸? 最近新種が発見されたらしく、記事を書こうと調べてたら、ケニアで新種の大型ハネジネズミ発見? (ナショナルジオグラフィック 公式日語サイト) - Yahoo!ニュースに詳報が出ていたので、僕からは特に何もありません。。。ただただハネジネズミの鼻を愛でるのみです。 Giant elephant shrew

  • 紅葉した葉を緑に戻す絵描き虫 - 蝉コロン

    科学絵描き虫、「三度の飯より絵を描くことが好きな人」という意味では無い。英語だとleaf miner「葉っぱの炭鉱夫」と呼ばれている。幼虫が葉に潜り込んで中の葉肉組織だけをべるというタイプ。表皮はそのまんまなので外から見ると、幼虫の通り道だけ跡が残ってラインを引いたように見える。字書き虫とも言うそうだ。ハエ、ガなどにこういう生活様式な種類がいる。by Alan Vernon Bacteria Bring Leaves Back From the Dead - ScienceNOWリーフマイナーなガの一種であるPhyllonorycter blancardellaの幼虫。こいつは秋に黄色くなった林檎の木の葉っぱに潜っているのだけれども、その部分は緑色に変わるのだ。この"グリーンアイランド"なとこは実際に光合成活性がある。つまりこの幼虫は紅葉した葉を緑に戻してべられるようにする技を持つのだ

  • 腸内共生ウイルス? - 蝉コロン

    科学, ウイルス, ゲノムNature論文 Viruses in the faecal microbiota of monozygotic twins and their mothers 一卵性双生児とその母親の便中の微生物叢にみられるウイルス(日語要旨あります) http://www.nature.com/news/2010/100714/full/news.2010.353.html 叢ってのは草むらみたいな意味で、いろんな微生物がワッショイワッショイいるよねってこと。フローラとも言うかな。糞便中というか我々の消化管にはビフィズス菌とか大腸菌とか1000種類くらいのが10兆くらいいる。10兆て。 じゃあ腸内のウイルスについてはどんな種類のがいたりするのよ?何してるのさ?ってことは、ほとんど分かっていないという。特に細菌に感染するウイルスのことをファージというけれども、ファージは菌を

  • エイリアンのDNAを作ってみる - 蝉コロン

    科学さっきテレビでやってた映画エボリューションで、エイリアンは10種類の塩基を持っているとされていました。一応書いておくと、我々地球上の生物は4種類の塩基です。AGCT。エイリアンは10種類もあるから進化が早いのだというお話でした。どういう理屈でそうなるのか知りませんが、実際に、この地球上において、塩基の種類を増やしてみようと思っている研究者がいます。 横浜理研の生命分子システム基盤研究領域核酸合成生物学研究チーム、平尾一郎先生の研究室では、新規の人工塩基対を開発しています。AとT、GとCに加え、フニャララとホニャララの第三の塩基対を生み出す仕事。最初は新塩基の名前XとYとかだったみたいだけど、研究者がいろいろ作りすぎてもう1文字で表せなくなったので最新のはDsとかPaとかだそう。ちなみにこの新しい塩基対DsとPaはカタチ的にいい具合になってて水素結合してないそうですよ。あんなん別にいらん

  • ヒトとネアンデルタール人は交配してたかも - 蝉コロン

    科学Neanderthals may have interbred with humans : Nature Newsニューメキシコで行われたannual meeting of the American Association of Physical Anthropologistsで。形質人類学会。 ご存知のようにネアンデルタール人は我々人類の直接のご先祖というわけじゃなくて、我々の祖先と共存していた時代があるらしい別系統の人類であることがわかっている。今回、DNA解析によりネアンデルタール人とヒトは交雑していた可能性が示された。我々のゲノムにその痕跡があるという。 研究者らはアフリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アメリカからの99人種1983人のマイクロサテライトのデータから系統樹を作ってみた。するとネアンデルタール人との交雑が2回起きたとすると最も説明がつくんじゃないかっていう結果

  • ちんこがもげる変ないきもの - 蛸コロン - 蝉コロン

    動物前エントリでは、大事なところがもげる変ないきものとしてパロロというゴカイを紹介しましたが、今回は正真正銘のちんこがもげるといっても過言ではない生き物の話をしたいと思います。にわかには信じられませんが一体どういうことなんでしょうか、詳細は以下から(GIGAZINE風)続きを読む 詳細はイカから。wikipedia:交接腕によると、交接腕(こうせつわん)は頭足類の雄が雌に精子の入った精包を受け渡すために特殊化した腕。陰茎の役割を果たしており、精包を乗せるための溝がある。とあります。受け渡すというのが奥ゆかしくて素敵な感じがしますが、よそで見た記述ではイカはぶっかけ系みたいです。タコが受け渡し系。いずれにしてもこれは間違いなくちんこですね。足(腕)だと思っている物のうち一か二はちんこです。え、二もあるのか。そうか。そういやサメも二あるとか言ってたな。いっぽんでもニンシン。ところでそし

  • コウモリとイルカに共通するDNA配列 - 蝉コロン

    科学毎号表紙が好きなCurrent Biologyから。Current Biology - The hearing gene Prestin unites echolocating bats and whales 厳密には「(小型)コウモリ亜目」と「ハクジラ亜目」なのかもしれませんが、ここではコウモリとイルカで通します。こいつらの共通点は、超音波を出してその反響で周囲の物の位置関係を知るエコーロケーション能力を持っていることです。 種の系統樹的には、イルカ(Bottlenose dolphin)はウシやブタに近く、一方のコウモリは当然その辺からはちょっと離れてます。そしてコウモリ内ではエコーロケーションができる小型コウモリと、できないオオコウモリに分けられます。ところが、この論文によりますと、プレスチン遺伝子のみに注目してtreeを書いてみたら小型コウモリとイルカはすごく近い。同じグループ