大手金融機関でも採用が進んでいるという「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)が今年末、3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる――。数年前のエンタープライズ系OSのメジャーバージョンアップなら、コンピュータ誌がこぞって特集を組んだところだが、現状はさびしい限りだ。日経Linuxではかろうじて「特集4」で取り上げた。 実は、この記事の編集段階で、内容が二転三転した部分がある。 それは、RHELの新版について「メインフレームをリプレースできるほどの信頼性とスケーラビリティを狙っている」と記述した部分だ。新バージョンのリプレース可能なレベルは「メインフレームなのか」「ハイエンドUNIXなのか」という点で揺れた。最終的に記事では「メインフレーム」としているが、印刷所にデータが行ってしまった後に「やっぱりハイエンドUNIX」と執筆者側から申し入れがあった。変更は間に合わず、