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ブックマーク / book.asahi.com (8)

  • 【レビュー・書評】醜の歴史 [編著]ウンベルト・エーコ - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    醜の歴史 [編著]ウンベルト・エーコ[掲載]2009年11月22日[評者]横尾忠則(美術家)■悪魔の想像力か、醜は美を生む力 どのページでもいい、めくってごらん。きっとあなたは「オエーッ」と言いたくなる図像が目に刺さってきて、次の瞬間「やべぇ」と思い、音を立ててを閉じるだろう。 このは、博覧強記で知られるウンベルト・エーコが「醜」をテーマにキュレーションした悪趣味な“空想美術館”である。大半は絵画が並び、おなじみの作品が占めているが、僕はまず、彼の解説や論評には一切触れずに、とりあえず自分の目の自由度に委ねて鑑賞することにした。いつも美術館でする仕方で。 『醜の歴史』は必ずしも編年体ではなく、作品は「黙示録、地獄、悪魔」「醜悪なもの、滑稽(こっけい)なもの、猥褻(わいせつ)なもの」という具合に15の部屋にカテゴライズされて展示されている。僕は彼の空想美術館の各部屋をたっぷり時間をかけて

    takaosue
    takaosue 2009/12/06
    そこである疑問に突き当たった。「いったい何が醜なの? どこにも醜などないじゃないか」と。一般的に、醜は美に対立するとされる。しかし、両者は対立などしていないのではないか。醜と美は見事に手に手を取って、
  • asahi.com(朝日新聞社):詩的な世界、チェスに乗せ 小川洋子さんが長編を発表 - ひと・流行・話題 - BOOK

    takaosue
    takaosue 2009/02/01
    真剣に一つのことを考え抜いている時は一段一段沈んでゆき、しかも下に行くほど広がってゆくイメージがある。チェスは人の一生をのみ込んでしまう懐の深いゲーム、という文章が考えるという行為を象徴している
  • asahi.com:エピデミック [著]川端裕人/感染地図―歴史を変えた未知の病原体 [著]スティーヴン・ジョンソン - 書評 - BOOK

    エピデミック [著]川端裕人/感染地図―歴史を変えた未知の病原体 [著]スティーヴン・ジョンソン [掲載]2008年01月27日 [評者]渡辺政隆(サイエンスライター) ■疫学のスリリングな歴史とドラマ 寒い季節になると必ずインフルエンザの流行が話題になる。それに加えて最近は、鳥インフルエンザなど新しいタイプの感染症に対する不安も語られるようになってきた。 疫病でも、人類との付き合いが長い病原体は、人類とある種の共存を図っている。感染した相手(ホスト)をじわじわと弱らせ、他のホスト候補との接触の機会を増やせる病原体でなければ存続できないからだ。 しかし鳥インフルエンザやエボラ出血熱など新興感染症のウイルスは、来、人類を標的としたものではなく、人類との付き合いも短いため、恐るべき毒性を発揮する。そのような感染症が発生したなら、感染ルートを特定して感染源を絶つと同時に、病原体の正体捜しを早急

    takaosue
    takaosue 2008/02/01
    探求心をあおるこういう作品を読みたくて仕方がない。けれど品切。
  • asahi.com(朝日新聞社):信じない人のための〈宗教〉講義 [著]中村圭志 - 書評 - BOOK

    信じない人のための〈宗教〉講義 [著]中村圭志[掲載]2007年7月15日[評者]香山リカ(精神科医、帝塚山学院大学教授)■世俗と信仰一体、近代の構造浮き彫り 「あなたの宗教は?」と改めて問われると「持っていません」と答える日人の中にも、暦の「大安」「仏滅」などを気にしつつ三々九度の杯で結婚し、お盆にはお坊さんを呼んで読経してもらい、定年後には観光を兼ねてお遍路へ、という人は少なくない。さらに最近は、前世や守護霊といったいわゆるスピリチュアルものがブームになっている。「神」への明確な信仰は自覚していなくても、宗教が生活習慣やお作法として根付いている日で暮らす人たちには、書の著者の言葉を借りれば案外、「宗教っ気」が多いのかもしれない。 では、他の国々はどうなっているのか。書の前半は、自らも「無宗教」という著者による世界宗教ツアー。キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教などが、それらが生

    takaosue
    takaosue 2007/07/18
    宗教とは心の安定であり、信じることがストレスを適度にし身体の安定を約束してくれると思うのはあまりに理屈くさいか…
  • asahi.com(朝日新聞社):ウィキノミクス [著]ドン・タプスコット、アンソニー・D・ウィリアムズ - 書評 - BOOK

    ウィキノミクス [著]ドン・タプスコット、アンソニー・D・ウィリアムズ[掲載]2007年6月24日[評者]柄谷行人(評論家)■資の競争が情報の開放を加速する 「ウィキノミクス」とは著者の造語で、不特定の人たちが水平的なネットワークを通してコラボレート(協働)するような生産形態あるいはその原理を名づけたものである。この名が、ウィキペディアというオンライン百科事典と関連することはいうまでもない。これはジミー・ウェールズが2001年、ウィキ(ハワイ語で速いという意味)というソフトを用いて創始したもので、誰でも自発的に参加して共同で編集できるため、またたくまに世界中に拡大し、日々、多数の言語で制作されている。制作されている、というより、生成している、といったほうがいいかもしれない。これらを全体的に管理する責任者がいないからだ。ゆえに欠陥が少なくないということは否めない。とはいえ、すぐに修正・加筆

    takaosue
    takaosue 2007/07/01
    2番手の競争を覆す方法として、オープンソースを使うという発想が学べる
  • asahi.com:朗読は楽しからずや 久米明さん - 著者に会いたい - BOOK

    takaosue
    takaosue 2007/05/27
    すばらしい世界旅行の再放送が日テレブラスで5月からスタートした、牛山純一が懐かしい
  • asahi.com:生き抜くための数学入門 こんどこそ!わかる数学 新井紀子さん - 著者に会いたい - BOOK

    生き抜くための数学入門 こんどこそ!わかる数学 新井紀子さん [掲載]2007年03月11日 [文・写真]前田浩次 ■「とは」「なぜ」の力が必要 算数・数学が大嫌いだった。大学入試が終わった日、裏庭に教科書や参考書を持ち出して灯油をかけて燃やしたほどだ。そんな人がイリノイ大学の博士課程に学んだ数理論理学者で、国立情報学研究所と東京工業大学の教授、新井紀子(あらいのりこ)さんだ。 新井紀子さん 「でも、子どものとき学んだということが、よかったのです。数学者になったからではなく、数学のユーザーになれたから。数学を通してしか身に着かないものを得たのです」 それは、論理であり、筋道を立てて考えること。ところがこの国を見つめたとき、「日人は『〜とは何である』とか、『なぜ、そうなのか』ということを考える力を、学校でも社会でも、ちゃんと鍛えていない」ことが見えてきた。政治家になめられている国民、国際交

    takaosue
    takaosue 2007/03/18
    数学の教え方として、定義から始めることが大切だと末吉も思う
  • asahi.com:神話論理I 生のものと火を通したもの [著]クロード・レヴィ=ストロース - 書評 - BOOK

    神話論理I 生のものと火を通したもの [著]クロード・レヴィ=ストロース [掲載]2007年03月04日 [評者]中条省平(学習院大学教授・フランス文学) ■歴史から構造へ 精緻な神話研究 「20世紀思想の金字塔」と称(たた)えられる書物です。あまたある構造主義文献のなかで未踏の巨峰だったのですが、ついに邦訳が出始めました。原書は40年ほど前に4部作として刊行され(邦訳は5分冊)、この前半の2作は南アメリカ先住民の神話を扱っています。 出発点はボロロ族の神話です。 ある少年が母親を犯す。父親は息子に復讐(ふくしゅう)するため、岩山に巣を作る鳥をとれと命じ、息子が上ったすきに、梯子(はしご)がわりの棒を外してしまう。息子は苦難の末、親兄弟を探して祖母と再会する。その夜、激しい雨が降り、祖母のかまどの火以外、村の火がすべて水で消えてしまう……とまあ、そんな話です。 レヴィ=ストロースは、この神

    takaosue
    takaosue 2007/03/12
    自分が今やっていることもブリコラージュ(即興的な手仕事)と構造化だなと思った
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