このコラムについて 経済危機の素顔を探る対談シリーズ。経済学者の竹森俊平氏が、危機の現場に足を運んで疑問をぶつけます。一時のパニック状態は乗り越えたとはいえ、世界経済の行方は依然不透明です。輸出が激減し、雇用情勢は悪くなる一方の日本が置かれた状況も厳しいまま。「失われた10年」を経験した日本は、そこから何を学ぶべきか、そして危機後の日本が歩むべき方向は――。幾多の困難を乗り越え、日本経済・政治を見てきたキーパーソンとの議論を通じて、これからの日本の金融政策、産業構造、そしてアジア経済の在り方と世界経済の今後について考えていきます。 記事一覧 記事一覧 2009年9月29日 手足を縛るマニフェストという“弊害” 特別対談 小峰教授と竹森教授が日本の経済政策と政治を語る(下) かつてのローマの皇帝のネロが2人の歌手を呼び出し、その歌を聞いて、どちらかに賞金を出すという戯れを思いついた。ところが