【読売新聞】月面探査の可能性 新宇宙飛行士が会見 米田さん「うれしさとわくわく」、諏訪さん「身が引き締まる思い」 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が正式に宇宙飛行士に認定した米田あゆさん(29)と諏訪理(まこと)さん(47)が23日
府立桂高校(西京区)の生徒らが幻の京野菜と言われる「桂ウリ」を栽培、収穫し、9日から錦市場(中京区)で販売を始めた。 かつて京都では、祇園祭の続く7月、祭りを執り行う八坂神社(東山区)の神紋=写真上=に切り口が似ているキュウリ=同下=を食べない風習があり、代わりに桂ウリを口にしていたが、戦後はほとんど作られなくなった。 桂ウリは、キュウリに似た味で、クセが少なくてほのかに甘い。同校などによると、江戸時代初期には、皇族が今の西京区辺りに桂ウリを見物に来たと伝わるが、戦時中に芋類を育てるために栽培が途絶え、現在は、京都市の委託でわずかに農家1軒が育てている。 同校は園芸ビジネス科などの研究の一環で、農家から種をもらい、昨年から栽培に挑戦。寒さで芽を枯らすこともあったが、農家の助言で水の量を調節するなどし、長さ50センチ、重さ4キロほどの大ぶりの桂ウリが約200本も育った。 八百屋「錦かね松」の
南米チリで起きた大地震で2月28日、青森、岩手、宮城3県の太平洋沿岸部に17年ぶりの大津波警報が発令され、全国計118か所で10〜120センチの津波が観測された。 津波の高さというのは、どのようにして測るのだろうか。 気象庁が発表している津波の高さは、全国の海岸など171か所の施設で観測される。このほとんどを占めるのが、海岸から10メートル程度陸に入った場所に、深さ数メートルまで掘った井戸で観測する「検潮所」。地中に埋め込んだ直径20センチ程度の導水管から海水を引き込み、井戸に浮かべたブイの浮き沈みを基に潮位、つまり海面の高さを観測している。わざわざ井戸に海水を引き込むのは、風などで生じる細かい波の影響を排除するためという。同庁が発表する潮位は、日本各地の標高と同じように、東京湾平均海面を0として計算している。 平常時の潮位に比べ、潮位の上昇分が津波の高さとなり、このデータは、オンラインで
密かな「悦楽共犯者」たち テーマは「悦楽共犯者」です。文字通り、本を悦楽の共犯者=友として扱いたいと思います。 「悦楽共犯者」という、ちょっとクセのある言葉は、チェコのシュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエル氏の映画のタイトルから頂きました。この映画はシュヴァンクマイエル氏の映像スタイルである実写とコマ撮りアニメーションを駆使して描かれていますが、市井の人々の快楽に対する密(ひそ)かな愉(たの)しみをとことんまで追求した、“真剣な冗談”としか表現のしようがない作品です。私は可笑(おか)しさと孤独感漂うもの悲しさゆえに、大好きなのです。 この作品に出会うまで、「悦楽」という言葉を日常的に使うことなどほとんどありませんでしたが、この邦題の持つ不思議なニュアンスが妙に気に入ってしまい、それから本や映画など自分の心にぴったりくるものに出会うたび、そっと心のうちで「あ、悦楽共犯者に出会ったわ!」
15年ぶり2作同時受賞 既成概念にとらわれないユニークな新人賞として1989年に創設され、酒見賢一、鈴木光司、畠中恵、森見登美彦の各氏ら文学に新風を吹き込む才能を生み出してきた日本ファンタジーノベル大賞(読売新聞東京本社、清水建設主催、新潮社後援)。21回目の今年は652編と初回に次ぐ応募総数を記録し、最終候補5作の中から選考会の白熱した議論を経て「月桃夜(げっとうや)」と「増大派に告ぐ」が大賞に選ばれた。大賞が2作となるのは、第6回以来2度目15年ぶり。今後の活躍が期待される受賞者の喜びの声と、選考委員の選評を紹介する。受賞作はいずれも11月に新潮社から刊行される予定。 「よいもの」を求め続けた 「月桃夜」遠田潤子さん 小説を書くということは大きな歓(よろこ)びであると同時に、すくなからず苦痛を伴うことでもあります。それでも書き続けてこれたのは、すこしでも「よいもの」を生みたい、との思い
ロンドンで9月に開かれた国際的な食品コンテスト「グレート・テイスト・アワード2009」で、鹿児島県枕崎市の製茶業茅野(かやの)薫さん(68)、ミヨ子さん(66)夫婦が手がけた紅茶「姫ふうき」が、最高の三つ星金賞に輝いた。 日本人として初めての受賞。紅茶に一家言ある英国人をもうならせ、“世界一”をつかんだ陰には、枕崎紅茶の復活にかける悲願が込められていた。 「姫ふうき」は、無農薬、有機栽培で育てた茶葉を手摘みして仕上げた。蜜のような甘い香りや渋み、酸味、甘味が調和した濃厚な味わいが魅力だ。 緑茶産地として知られる枕崎市は1960年代には国内有数の紅茶の産地でもあった。茅野さんは高校卒業後、県の茶業試験場で栽培法を学び、紅茶メーカーに就職。だが、71年の紅茶の輸入自由化を境に、国産の紅茶は安い海外産に押されるようになった。枕崎紅茶は廃れ、茅野さんも緑茶づくりへの転身を余儀なくされた。 約30年
「はやり歌出すことが存在理由」ヒット屋魂衰えず 数々のヒット曲を生み出してきた作曲家の筒美京平が、活動40周年を記念した6枚組みのCD全集「THE HiT MAKER―筒美京平の世界」(ソニー・ミュージックダイレクト)を出した。メディアにめったに登場しない筒美が取材に応じ、創作への思いを語った。(大野宏) 全集には、いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」や尾崎紀世彦の「また逢う日まで」、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」など、幅広く愛された曲がずらりと並ぶ。1966年のデビュー以来、手がけた曲は約3000。うち39曲がヒットチャートの1位に輝いた。まさにヒットメーカーだ。 心地よく耳に残るメロディーはもちろん、編曲を含めたサウンド全体への評価が高い。欧米の音楽の要素を取り入れ、最終的に洗練された歌謡曲に仕上げる。その作風は洋楽通もうならせる。 そんな音作りのきっかけは、デ
ジョン・アーヴィングは「現代のディケンズ」とも称される、米国を代表する長編作家だ。1998年の小説「未亡人の一年」を原作とする映画「ドア・イン・ザ・フロア」が今秋、日本で公開されるのを機に、小説、映画、村上春樹、そして9・11などについて聞いた。(聞き手 ニューヨーク 大塚隆一記者) 「ドア・イン・ザ・フロア」は米東部の海辺の町を舞台に児童文学作家(ジェフ・ブリッジス)とその妻(キム・ベイシンガー)をめぐる一夏の出来事をつづった作品。若手監督のトッド・ウィリアムズが「未亡人の一年」の最初の3分の1のみを映画化した。 「脚本はウィリアムズが書き、私は意見を述べた。撮影後の編集は共同で行った。フィルムの編集は小説を書くことと似ている。映画の出来栄えは素晴らしいと思う。評論家やメディアの評価も高かった。ただ興行成績は散々で、上映されたのは1か月そこそこだった。子供の死、妻の不貞、夫の女遊びといっ
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