情報処理技術者試験の勉強に限らず,学習というのは,やればやっただけ直線的にできるようになるわけではありません。 なかなか進歩しない,じれったい時期を通過した後,あるときに急にできるようになるというのが一般的です。 図にすると,こんな感じです。 この曲線のことを,「学習曲線(ラーニングカーブ)」といいます。 勉強ができる人というのは,この学習曲線の存在を感覚的によく知っています。 そのため,新しい勉強を始めるときにも,なかなかできるようにならなくっても,「続けていればそのうち,急激にできるようになって楽になる」ことを信じて,勉強を続けることができるのです。 これは,知識の分量が一定数になると,それらが結びついて「質の転換」が起こるからだと考えられています。 バラバラの知識がつながってくると,急に見通しがよくなって,全体像が見えてくるのです。 この質の転換が起こるまで勉強すると,問題の見え方が