7月からTPP(環太平洋経済連携協定)の交渉に参加する見通しの日本。参加を目前に控えた今になっても、「食の安全」が守られないのでは、との不安の声は尽きない。元農水官僚で東京大学大学院の鈴木宣弘教授(農業経済学)は言う。 「アメリカなどから、日本の食品に対する安全基準が、非関税障壁だとして大幅に緩めることを強制される。その結果として、危険な食品が大量に入ってくる恐れが十分にあります」 ここ1年分だけでも、TPPの交渉参加国からの輸入品には多くの食品衛生法違反事例がある。日本にTPP参加を強く迫ったとされるアメリカには220件の違反事例があった。しかし、それだけで危険だと判断することもできないようだ。 『TPPおばけ騒動と黒幕』の著書がある元農水官僚でキヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は、「TPPで輸入食品の安全性が下がることはありえません」と明言する。 「なぜなら、貿易上
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