スペースシャトル「ディスカバリー」で宇宙に飛び立った山崎直子さんは子どもの頃、テレビアニメの「宇宙戦艦ヤマト」に夢中だった。 「大人になったら誰でも宇宙に行けると思った」といい、宇宙への関心を深めるきっかけになった。 原作者の漫画家松本零士さん(72)は、父親が旧日本軍のテストパイロットで、自らも飛行機乗りになるのが夢だったが、「暗い部屋で漫画を描いているうちに近眼になり、15〜16歳で夢はあきらめた。それからは描く側で夢を実現しようと思った」と振り返る。 松本さんは「自分の作品を見て夢を持った人が、いつか宇宙に行く日が来ると信じて物語にした。それが山崎さんだ。物書きとしてこんなにうれしいことはない」と喜ぶ。 財団法人日本宇宙少年団(YAC)で松本さんは理事長、山崎さんは副団長を務める。松本さんは昨年12月、千葉県松戸市の市民会館で開かれたYACの下部組織「千葉スペースボイジャー分団」の結