一般に『ゲゲゲの鬼太郎』として知られるこの代表作は、もともと貸本劇画として発表され、当初は『墓場鬼太郎』のシリーズ名でした。「少年マガジン」に掲載された当初も『墓場鬼太郎』のタイトルでしたが、東映動画(現・東映アニメーション)によるテレビアニメ化に伴い『ゲゲゲの鬼太郎』に改題されたことはよく知られていると思います。 『墓場鬼太郎』のタイトルで単行本化された最初のものは(貸本を除いて)、コダマプレスの「コダマダイヤモンドコミックス」でしょう。タイトルは『墓場の鬼太郎』でした。この単行本自体は、鬼太郎の最初のエピソードとなる「鬼太郎の誕生」以外は『マンモスフラワー』など鬼太郎とは関係のない短編を集めたもので「鬼太郎の誕生」も「ガロ」に発表された、貸本版のリメイク作品でした。 その後、「少年マガジン」連載分が講談社KCコミックスで『ゲゲゲの鬼太郎』のタイトルで刊行され(当初全4巻、最終的に全8巻