東日本大震災の津波で福島県大熊町から流され、およそ5000キロ離れたアメリカのハワイで見つかった水上バイクが、10日、3年8か月ぶりに持ち主のもとに戻りました。 福島県いわき市に避難している大熊町の会社員、松永友宗さん(49)は、震災の津波で自宅や倉庫が流され、倉庫にあった水上バイクがことし5月、およそ5000キロ離れたハワイの海岸で見つかり、船体の登録番号から松永さんのものと分かりました。 ハワイ沖でマグロ漁の実習を行っていた福島県立いわき海星高校の練習船の関係者がこの話を聞き、協力を申し出ていて、10日、いわき市の小名浜港で練習船が水上バイクを持ち帰り、松永さんは3年8か月ぶりに対面しました。 水上バイクは、ハンドルやエンジンカバーなどが大きく壊れましたが、製造メーカーが、再び使えるよう、静岡県の工場に運び、無償で修理をしてくれるということです。 持ち主の松永さんは、「震災のつらい記憶