警視庁は13日、東京都奥多摩町氷川の鍾乳洞(通称・聖穴)の地底湖で発見された遺体を収容した。現場の状況などから、遺体は25年前、ダイビング中に行方不明になった上智大4年の朴俊鉄さん=当時(22)=とみられ、DNA鑑定するなどして身元確認を進める。 捜査1課によると、上智大ダイビングクラブ海洋生態研究会のメンバーだった朴さんは、昭和61年10月26日、地底湖でダイビング中に命綱が切れるなどして行方不明になっていた。 今年7月、研究調査をしていた民間団体が、鍾乳洞の入り口から約50メートル入った地底湖の水深約23メートルの地点で、ダイバースーツなどを着用した遺体を発見、警視庁に届け出たという。 同課によると、地底湖は極端に狭くなっている地点があるなど危険性が高く、潜水の専門家らの協力を得て収容作業を進めた。