静岡県警御殿場署は9日、県東部の70代男性が園芸用植物のイヌサフランを誤って食べ、死亡したと発表した。葉の形状が似ている食用のギョウジャニンニクと間違え自ら栽培していたという。 同署によると、男性は4日の夕食で、他の野菜とともに煮込んだイヌサフランの葉を食べた。その後、下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴え、病院で治療を受けたが9日に死亡したという。 イヌサフランは欧州や北アフリカ原産の球根植物。園芸用に広く販売されているが、有毒成分コルヒチンを含んでおり、2007年に新潟県でも誤食による死亡事故が起きている。