仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台で29日、棋士の羽生善治名人が「先を読み 決断する力」と題して講演した。日本将棋連盟の県支部連合会長に「菓匠三全」の田中正人専務(61)が先月就任し、県の将棋教育を充実させようと同社が主催した。 小中学生を含む268人を前に、羽生名人は、日常生活にも応用できる直感やプレッシャーなどについて考えを紹介。「直感は膨大な可能性の多くを捨てること。将棋でも実際には2、3手をじっくり考えています」。プレッシャーについては「目標達成が近いから感じる。人間の潜在力が発揮できる時」と話した。 講演後は島朗九段が登壇し、羽生名人の過去の実戦を本人と振り返った。質疑応答もあり、「翌日が大きなイベントで夜、眠れない時は?」との問いには「目をつぶって横になっているだけでも十分、休息になっていると思います」。 羽生名人の棋譜を並べて練習することも多いという太白区の中2百々