全国の長寿上位となる111歳で、都内最高齢だった加藤宗現さんが30年前に死亡していた疑いのある自宅。(東京都足立区千住5丁目) 加藤宗現さんは、死亡した妻の遺族年金を受給していた。長期間、生存確認ができなかったのに、なぜ年金受給が可能だったのか。 加藤さんは年間約40万円の老齢福祉年金を受給し、妻が亡くなった平成16年8月以降は、妻が加入していた公立学校共済組合の遺族年金を月額約十数万円受給していた。 公立学校共済組合では、年金を支払う直前、住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)を照会し、受給者の生存を確認している。だが、電話や直接訪問は行っていない。遺族年金受給開始の請求も郵送で行われたといい、同組合は「一度も本人に会っていない」と説明する。 今回の事件を受け、同組合は「びっくりした。規定上、住基ネットに従って事務処理せざるを得ない」と困惑した様子。「住基ネット上で生きてさえいれ