23日朝、夕張市旭町の夕張市美術館の屋根が崩れているのが見つかった。冬の閉鎖期間中でけが人はいなかった。市教委によると、屋根はかまぼこ形で例年は雪が自然に落ちるが、この冬は雪が多く150センチほど積もっており、重みで崩れたとみられる。 美術館は地上1階地下2階建てで約850平方メートル。地上部分は鉄骨コンクリート造りで、屋根の中央付近からくの字形に陥没し、壁には亀裂が入った。 かつて炭鉱で栄えた夕張を代表する炭鉱画家、故・畠山哲雄氏らの作品など約530点を所蔵。世界記憶遺産に登録された山本作兵衛の作品2点もあるが、被害状況は不明という。 この美術館はボウリング場を改装し、1988年にオープン。夕張市が全国唯一の財政再建団体(現・財政再生団体)になった2007年から指定管理者の観光会社が運営している。