スカイマークとスターフライヤー。1990年代後半の規制緩和をきっかけに生まれた“新興エアライン”の明暗が分かれようとしている。 両社は前2013年度、そろって大幅な赤字に転落した。本業の儲けを示す営業損益は、スカイマークが25億円の赤字、スターフライヤーが30億円の赤字。LCC(格安航空会社)の台頭によって競争が激化する中、急速な円安進行によって燃油費が増大したことなどが追い打ちをかけた。 こうした流れを受けた2014年度第1四半期(4~6月期)も、両社は営業赤字が続いた。ただし、その内実は違ってきている。スカイマークは55億円の赤字となり、前年同期(24億円の赤字)に比べて赤字幅が拡大。一方、スターフライヤーは4億円の赤字となったものの、前年同期(11億円の赤字)からは改善した。 継続前提をめぐる明暗 違いが生じたのは、業績面だけではない。スカイマークの第1四半期決算短信には「継続企業の
8月6日、牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(HD)は、2015年3月期の連結最終損益が、従来予想の41億円の黒字から13億円の赤字になる見通しだと発表した。売上高予想も従来の5379億円から5250億円に、営業利益予想も同159億円から80億円にそれぞれ下方修正した。その要因は、以前より問題視されてきたすき家の深夜の1人勤務「ワンオペ」廃止により、一部店舗が深夜営業を休止したり、店員を確保できず一時閉店に追いやられる店舗が発生していることによる。 「『昼夜を問わず、生活のすべてを捧げて働き、生き残った者が経営幹部になる』というビジネスモデルが、その限界に達し、壁にぶつかったものということができる」 7月、すき家の労働環境改善に関する第三者委員会(委員長・久保利英明弁護士)はこのように指摘し、調査報告書でビジネスモデルの抜本的改革を迫った「ワンオペ」の早期解消や経営
東京・霞が関の厚生労働省の庁舎に、第2次世界大戦の「日本人戦没者」約1万5千人の遺骨が数年間眠ったままになっている。フィリピンで収容されたが、日本人以外の遺骨が混ざっている疑いが消えず、東京・千鳥ケ淵の戦没者墓苑に納骨できずにいるためだ。 厚労省が入る26階建ての合同庁舎。その5階の二つの部屋の棚に、白い布に覆われた約30センチ四方の箱がびっしりと並ぶ。「1千個は超えるのでは」(担当者)とされる箱には、骨つぼが二つずつ納められている。2008~10年度にフィリピンから持ち帰られた1万5213柱の遺骨だ。 フィリピンでの遺骨の情報収集は、09年度からNPO法人に委託された。10年に日本人以外の遺骨が含まれている疑いが浮上。厚労省は11年秋、一部に女性や幼児の遺骨が混じっていた、という検証結果を公表した。 海外で収容された無名戦没者の遺骨は厚労省の霊安室に安置した後、毎年5月に千鳥ケ淵の墓苑に
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹副センター長が5日に自殺した問題をめぐり、理研の対応に批判が高まっている。理研は自殺の約10日前、笹井氏が体調悪化で職務不能な状態に陥ったことを把握しながら、本人が希望していた辞任を認めず、心理面のサポートも十分に行っていなかった。対応の遅れで最悪の事態を防げなかった危機管理の甘さが問われそうだ。 複数の関係者によると、笹井氏の精神状態が極端に悪化したのは7月下旬。主宰する研究室で科学的な議論ができなくなり、研究員が「ディスカッションが成立しない」と25日、竹市雅俊センター長に通報した。竹市氏はセンターの健康管理室に相談。「医師の受診を勧めてほしい」との回答を受け、笹井氏の家族らと対応を話し合っていた直後に悲劇が起きた。 理研は笹井氏の実質的な後任として、26日付で斎藤茂和神戸事業所長を副センター長に起用。しかし、笹井氏の役職は
撮った写真がすぐにプリントされる富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」に再びブームが到来している。デジカメの登場で一時は年10万台に落ち込んだ世界販売が今年は4~6月だけで前年同期比8割増の88万台と好調だ。今年度は過去最高の300万台を目指している。 復活のきっかけは、2007年に韓国の恋愛ドラマで偶然使われたことだ。その後、他の韓国ドラマにも売り込み、人気モデルにブログで発信してもらうなどしたところ、アジアでの販売が伸びていった。 販売地域や購買層も広がる。米小売り大手ウォルマートは昨秋には米国内の主要店のうち約3分の1にしかチェキを並べていなかったが、今は全約3800店に置く。シャッター速度を調整できる2万円前後の高級機も発売し、年配層も獲得した。 チェキは1998年に発売され… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事で
【ソウル=名村隆寛】韓国のソウル中央地検は8日、産経新聞ソウル支局の加藤達也支局長(48)に対し、12日に出頭するよう求めた。産経新聞のウェブサイトに掲載された記事が朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を毀損(きそん)しているとする韓国の市民団体の告発を受け、事情を聴くという。 問題とされる記事は、ウェブサイト「MSN産経ニュース」に3日掲載された加藤支局長による「【追跡~ソウル発】朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」。今年4月16日に起きた韓国旅客船沈没事故の当日、7時間にわたって朴大統領の姿が確認できなかったことをめぐり、その間の朴大統領の行動などで韓国国内で論議が高まっているという内容。 記事は、韓国国会内での議論や韓国紙、朝鮮日報に掲載されたコラムなど、公開されている情報を中心に、それらを紹介するかたちで書かれている。 ウェブサイトへの掲載後、産経新聞には、韓国
調査機関「韓国ギャラップ」によると、7月最終週の朴槿恵大統領の支持率は前週に続いての40%となった。わずか3カ月半前には6割前後で推移していただけに、大統領の権威はいまや見る影もないことを物語る結果となった。こうなると吹き出してくるのが大統領など権力中枢に対する真偽不明のウワサだ。こうした中、旅客船沈没事故発生当日の4月16日、朴大統領が日中、7時間にわたって所在不明となっていたとする「ファクト」が飛び出し、政権の混迷ぶりが際立つ事態となっている。
海外男子メジャー「全米プロゴルフ選手権」を制したロリー・マキロイは、闇夜に包まれた最終18番グリーンで、1組前を回り、僅差の優勝争いを演じたフィル・ミケルソンとリッキー・ファウラーに何度も感謝の言葉を贈った。彼らが最終ホールで示した、スポーツマンシップに対してだ。 雨 激しい優勝争い 2014「全米プロ」フォトギャラリー 豪雨による中断が響き、最終組のマキロイがスタートしたのは午後4時19分。後続に2打差のリードをつけたマキロイが17番を終えたころには夕闇に包まれ、その濃さは刻々と増していく。終盤は1打を争うミスの許されない展開となっただけに、進行が遅れ、日没サスペンデッドを覚悟した大会関係者も少なくなかった。 前のホールで後続との差を2ストロークに広げた最終組のマキロイが18番(パー5)のティグラウンドに上がった時、1組前のファウラーとミケルソンはまだティショットを打つ前だった。マキロ
正式に新属新種と認められた「丹波竜」について解説する三枝春生研究員=三田市弥生が丘6、県立人と自然の博物館 2006年に丹波市山南町で発掘された竜脚類化石「丹波竜」が新属新種であることを、県立人と自然の博物館(三田市)の三枝春生主任研究員らが突き止めた。学名を「タンバティタニス・アミキティアエ」とした論文は12日、国際学術誌「Zootaxa(ズータクサ)」の電子版に掲載された。新種として学名のつく恐竜は国内では5例目。 約1億1200万年前に生息したティタノサウルス形類で、体長約15メートルの草食恐竜と考えられる。 同館は、中生代白亜紀前期地層「篠山層群」で12年までに計6回の発掘調査を実施し、約2万点の化石を発掘。その中から、通称「丹波竜」として親しまれてきた竜脚類の化石約100点を確認し、尾椎(尾の骨)や脳函(頭の骨)など計約60点を分析した。 同館によると、血道弓(尾の左右の筋肉を仕
子どもたちの間でゲームやアニメが大ブームとなっている「妖怪ウォッチ」。7月19日に発売された「特典付き劇場前売券」は徹夜で長蛇の列ができるほどの騒ぎとなり、公式Facebookに批判が集まっています。 これは12月20日公開の映画「妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」の前売券に、ゲーム内で使える「フユニャンメダル」とデータカードダス「Sレア ジバニャン」の特典がついたもの。全国の映画館で先着50万人限定で販売されました。販売開始時間や購入枚数制限は各劇場によって違うものの、「1人6枚買える」「朝5時に並んだけど買えなかった」という場所もあり、Twitterでも多くの行列画像が投稿されました。転売目的で並んだ人も多かったようで、ネットオークションでは高値での出品が相次いでいます。 特典はオークションに大量出品されています 子どもと早朝から並んで買えなかった人も多く、「子どもが泣いています」「
夏と言えばセミ! ということで、ちょっと変わったカプセルトイでおなじみ奇譚クラブから「ゼンマイで鳴くセミのマスコット」が登場しています。その名も「セミナール」、全7種・各200円で、7月下旬ごろから販売中。 そんな「セミナール」の実物が奇譚クラブから送られてきました。 ……うるっせえ!!! 本体から飛び出たゼンマイを巻くと、「ジイイイイイイイィィィィ」と確かにセミっぽい鳴き声が。つーかこれ、ゼンマイ音がもともとセミの声に似てるってだけだろ! デスクにセミが! とは言え、発想はやや安直なものの鳴き声はリアル。ちょっと高めの「ジイイイイイイィィィ」という鳴き声は、アブラゼミよりもクマゼミに近い感じです。複数個でセッションさせると、まるで蝉時雨(せみしぐれ)の中にいるような錯覚が……。 無駄に鳴き声だけは本格的な「セミナール」、30秒くらいは夏気分が味わえそうです。 セミナール マスコット ad
1996年に発売された任天堂「スーパーマリオ64」。実はこのゲームのコインには、どうしても取ることができない「インポッシブルコイン」なるものがあったのですが、その1枚を取れることが証明されました。プレイヤーたちが挑戦し続けた念願の「チャリーン」の音が、18年ごしに鳴り響いたのです。 話題のコインは、コース13「ちびでかアイランド」に出てくる1枚。ある鉄球が飛び出す岩壁あたりで、プレイヤーの視点をぐねぐね変えると、岩の内側にコインが埋まっているのが見えます。マリオは壁を貫通することはできません。 この壁の中に なぜかコインが。これは確かに取るのがインポッシブル(不可能) ステージには192枚あるはずなのに、ほかのコインをすべて取ってステージクリアするとコイン数は191枚と表示されます。岩の内側にあるのはカウント数には入るのに取ることができない、「インポッシブルコイン(不可能なコイン)」だとさ
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