台湾はこれまでで最大級の巡視船2隻を新たに配備して、馬英九総統が演習を視察し、領有権を巡って対立が続く南シナ海の問題などを念頭に、権益の確保に力を入れる姿勢を強調するねらいがあるとみられます。 6日、南部の高雄の港で行われた就役式には馬英九総統が出席し、「海岸の巡視や漁民の保護に重大な意義がある」と述べ、大型の巡視船を配備した重要性を強調しました。 このあと、馬総統は新しい巡視船に乗って海上から演習の様子を視察しました。 演習は台湾の漁船が乗っ取られたという想定で行われ、漁船に見立てた巡視船からヘリコプターで乗組員を救助する動作を確認していました。 2隻は20ミリと40ミリの機関砲やヘリコプターが発着できる甲板を備えていて、周辺の海域で違法行為の取締りや救難活動などにも当たります。 台湾は対立が続く南シナ海の島々のほか、沖縄県の尖閣諸島についても領有権を主張していて、馬総統としては、こうし