羽のない新しいタイプの風力発電機「Vortex」がクラウドファンディングサービスIndiegogoで支援を募ったところ、目標金額を上回る6万5765ドルを集めることに成功した。 風力発電機というと、高い塔の上に取り付けられた巨大なプロペラが回転する姿を思い浮かべる。ところが、Vortexにはプロペラがなく、地面にただの棒が立てられているだけだ。 この棒に風が当たると風下側に発生するカルマン渦列の力で棒が振動するので、この振動エネルギーを根元に設けた発電機で電力に変換する。台風など強風で道路標識が振動しているところを見たことがあるだろう。それと同じ原理だ。 プロペラを回す必要がないため、構造が非常に簡単になる。羽のような巨大な部品だけでなく、プロペラを回転させる軸受け、風向きに合わせて方向を換える仕組みなどが不要で、部品コスト、組み立てコストを大幅に下げられる。可動部がないため機械的な劣化を