大阪市北区天満のマンション一室で24日、母子2人の遺体が見つかった事件で、母親の井上充代さん(28)には昨年末まで最大で月約30万円の収入があったことが捜査関係者への取材でわかった。別居中の夫とも連絡を取り、経済援助を受けていたという。遺体発見から31日で1週間。当初は周囲から孤立し、困窮していたとみられたが、具体的な生活状況が明らかになりつつあり、大阪府警は2人が死に至った経緯をさらに詳しく調べる。 府警によると、充代さんは昨年10月、夫と住んでいた大阪府守口市の家から、息子の瑠海(るい)君(3)と現在のマンションに転居した。 捜査関係者によると、充代さんはこの頃、大阪・北新地の飲食店で働き始めた。しかし、昨年末頃から無断欠勤し、今年1月末に支給される前月分の給料も受け取りに来なかったという。 一方で、充代さんは1月頃にも実母に「お金がない」と電話で訴えていた。周囲には「夫婦関係がうまく
インターネットのペニーオークションサイトの運営者らが商品を落札できない仕組みにして、参加者から入札手数料を詐取したとされる事件で、バラエティー番組などに出演する人気女性タレント(35)が自身のブログに、このサイトで商品を落札したと紹介していたことがわかった。タレント側は京都、大阪両府警に対し「落札はうそで、知人から30万円をもらってブログに載せた」と説明。両府警は運営者らが参加者を増やすため、有名人を宣伝に利用した疑いがあるとみている。 問題のサイトは「ワールドオークション」。運営していた大阪市のネット関連会社社長・鈴木隆介容疑者(30)ら4人が詐欺容疑で両府警に逮捕されている。 捜査関係者らによると、タレントが紹介していたのは2010年12月27日のブログ。「オークションでゲット」とのタイトルで、商品に顔を寄せてほほ笑む写真を載せ、「空気清浄機が欲しかったので、お友達から教えてもらったワ
遠隔操作型とみられるウイルスに感染したパソコンから犯罪予告メールが送られるなどした事件で、大阪府警に威力業務妨害容疑で逮捕されたアニメ演出家北村真咲(まさき)さん(43)(釈放)の氏名が、問題のメールに記されていたことがわかった。自ら名乗るのは不自然として、府警は第三者が北村さんを犯人に仕立てて陥れようとした可能性も視野に入れたが、ウイルス感染に気付けないまま「第三者の関与なし」と判断していた。捜査幹部は「捜査に不備があったと言われても仕方がない」としている。 捜査関係者によると、北村さんの名が記載されていたのは、7月29日に大阪市のホームページ(HP)に届いたメール。「(同市の)ヲタロードで大量殺人する」との文面の最後に、北村さんの氏名が漢字で書かれていたが、名前のふりがなは「しんさく」と誤っていた。 北村さんは府警の任意の事情聴取に関与を否定し、「市のHPも見たことがない」と説明。しか
車がバウンドするスリルを楽しむため、交差点内の盛り上がった部分に猛スピードで突っ込んで同乗者3人を死傷させたとして、香川県警は16日、運転していた自動車修理業の男(32)(高松市)について、危険運転致死傷容疑で逮捕状を取った。17日にも逮捕する方針。 県警によると、現場は、高松市檀紙町の国道11号の交差点で、幅約15メートルにわたって、中央部が約30センチ盛り上がっている。 捜査関係者によると、男は2010年4月29日夜、友人の男女3人を乗せた車を運転し、交差点の中央部に進入。ハンドル操作ができなくなって対向車線に飛び出して横滑りし、約100メートル先にある看板2か所の鉄柱に激突、男女2人を死亡させ、女性1人に大けがをさせた疑い。 運転していた男も大けがを負い、県警は回復を待って任意で事情聴取。男は「これまでも車をバウンドさせていた。友人を驚かせようと思った」と話しているという。これまで県
大阪市北区の市営地下鉄御堂筋線梅田駅で22日朝、ホーム上の倉庫が全焼した火災で、倉庫を使用している清掃会社の男性清掃員(67)が読売新聞の取材に、「出火前、倉庫内でたばこを吸った」と話した。大阪府警曽根崎署にも同様の説明をしているといい、同署はたばこの不始末が原因とみて調べる。 閉鎖されていた梅田駅の乗降再開は、午前9時頃の火災発生から7時間半後の午後4時半までずれ込み、影響人員は約22万3000人に達した。避難誘導をした駅員ら計17人が軽症。 市交通局によると、倉庫は、市が業務委託している大阪市福島区の清掃会社が管理。掃除用具の収納のほか、集めたごみの一時保管場所として使っていた。 清掃員の説明では、この日出勤後、駅構内の控室からインスタントコーヒーの空びんを持ち出した。倉庫内で、床にびんを置いて灰皿代わりにしながら喫煙。火がついたままのたばこ1本をびんに入れてふたを閉め、倉庫を出た。ご
検察「特捜解体しか…」 「息子を逮捕する」「15年刑務所に入れる。必ずやる」――。大阪地検特捜部の検事による脅迫的な取り調べがまたも明らかになった。7日、一連の郵便不正の出発点となった事件の公判で、大阪地裁は検事が作成した被告の自白調書全12通の証拠請求を却下した。「特捜部は解体するしかない」。検察幹部は顔を引きつらせた。 罵詈雑言、人格否定も 「脅迫罪が十分に成立する取り調べだ」 郵便法違反などに問われた広告会社元役員・阿部徹被告(57)の主任弁護人・戸谷茂樹弁護士は閉廷後、吐き捨てた。 弁護側の意見書によると、取り調べた検事(37)は、「ありとあらゆる罵詈(ばり)雑言を浴びせ、人格を否定した」という。阿部被告は罰金刑しかない郵便法違反だけで4回起訴され、拘置期間は4か月に及んだ。容疑は認めているのに、政治家に金を渡していたことを認めるよう責め立てた。贈収賄事件に発展させようとの意図が明
約60億キロ・メートルの宇宙の旅から帰還した小惑星探査機「はやぶさ」は、燃え尽きる際に満月の約2倍の明るさで輝いたことが、国立天文台などの観測でわかった。22日の夜は中秋の名月。満身創痍(そうい)でオーストラリアにたどり着いたはやぶさの最期の輝きに、遠い日本から思いをはせてはいかがだろうか。 国立天文台などは今年の6月、はやぶさが大気圏に突入する様子をオーストラリア南部で観測した。その明るさは最大でマイナス13等ほどで、満月の約2倍、北極星の約100万倍もの明るさになっていたことがわかった。 はやぶさは大気圏に突入するとき、300個以上もの破片に分解した。個々の破片の表面がそれぞれ輝いたため、それを合わせた明るさが月を大きく超えた。 現地で観測した渡部潤一・国立天文台教授は「はやぶさの輝きは、いわば人工の流星。はやぶさは素材がわかっているので、その輝きの分析を本物の流星の研究に役立てたい」
宇宙航空研究開発機構は後継機「はやぶさ2」の計画を進めている。文部科学省は昨夏、今年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだが、政権交代を受けた予算削減で3000万円に縮小。製造に着手できなかった。 はやぶさ2は、目標とする小惑星と地球の位置関係などから、2014〜15年に打ち上げないと、次の機会は10年以上も先になる。来年度には製造に着手しないと間に合わない。川端文部科学相は11日、「(はやぶさの実績が)次につながるようにしたい」と述べた。 ただ、財政状況は厳しい。宇宙開発の今年度予算は3390億円で前年度比2・6%減。今後も大幅増は見込めない。はやぶさの快挙をどう生かすのか、注目される。
新型インフルエンザの発生がメキシコなど3か国で確認されたのを受け、政府が全閣僚で構成する緊急対策本部を設置してから、28日で1年となった。流行がほぼ終息したとされる3月末までの国内感染者は2068万人、死者は先進国中最低水準の198人に抑えられたが、国の課題も浮き彫りになった。 国民パニック 政府の情報発信稚拙 昨年5月、新型インフルエンザ感染者が出た大阪府内の高校では、職員がタクシーの乗車拒否にあい、制服のクリーニングまで断られた。“パニック”の原因は何だったのか。 「事実と対策を科学的に責任を持って語る人がいなかった」。厚生労働省が3月に設けた新型インフルエンザ対策総括会議。広報をテーマとした議論では、政府の情報発信が稚拙だったとの批判が出席者から相次いだ。 昨春来の混乱を「脅威と集団パニック」の観点から検証している重村淳・防衛医大講師は「政府やマスコミが冷静な対応をと呼びかけても、担
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