「女王」を「ジョーオー」と読んだら、間違っていると指摘されました。 「ジョーオー」と言う人もいますが、放送では「ジョオー」と言うことになっています 女は「ジョ」、王は「オー」としか読まないから「ジョオー」なのだ、と言ってしまえばそれまでなのですが、実は事態は少々複雑なのです。 日本語の二字漢語(漢字二字からなる音読みのことば)の中には、それぞれの漢字どおりの読み方をしないものが例外的にいくつかあります。 夫+婦=夫婦(フーフ) 詩+歌=詩歌(シーカ) 女+房=女房(ニョーボー) 披+露=披露(ヒロー) 上の例は、それぞれの漢字をそのまま読んだとしたら「フフ、シカ、ニョボー、ヒロ」となるはずです。しかし、元の漢字にはない長音(ー)が付け加えられており、放送でもそのように読むことになっています。 「女王」を「ジョーオー」と言うのも、これと同じことです。では、なぜ「フーフ」はよくて、「ジョーオー
朝日新聞で、NHKが子会社を介して政府広報番組を放送しているという話が問題になっているが、何で今ごろ?という感じだ。私が勤務していたころから、こういうタイアップは当たり前で、NHKスペシャルの提案表には「タイアップ先」という欄があり、そこに何か記入しないと提案が通らなかった。 もう時効だから具体的にいうと、20年ぐらい前に「東京フォーラム」という2時間番組を教育テレビで毎年やっていた。これは国際経済の問題をテーマにして、著名なゲストを呼ぶほか、衛星中継で世界を結んだりして数千万円の予算のかかる番組だったが、制作費はNHKエンタープライズを経由して100%野村證券が出していた。もちろん放送ではスポンサーの名前は出せないので、会場のNHKホールの上には「野村證券東京フォーラム」という大きな看板を掲げ、カメラはその看板を切って撮影するというきわどいやり方だった。 あるとき大前研一氏(当時マッ
NHKの「次期経営5ヵ年計画」が、経営委員会に却下されるという異例の事件が起こった。社長の決めた経営計画を取締役会が否決するという、民間企業ではありえない事態だ。朝日新聞によれば、古森経営委員長は「抜本的な構造改革の策がなく、示された数値を肉付けする戦略や戦術が足りない」と述べ、経営計画は1年先延ばしし、執行部側に計画の再提案を求めるという。 問題の経営計画はNHKのウェブサイトに出ているが、要するに「現状を維持したい」と書かれているだけ。話題を呼んだ奇怪なミニ番組(巨大化した橋本会長がNHKの社屋をお台場や六本木などあちこちに置こうとしたあげく、元の場所に戻す)は、その言い訳だったのだろうか。これでは経営委の批判を浴びるのは当然だ。海老沢会長が辞任してから1年半、NHKの経営陣は何を議論してきたのか。 不可解なのは、執行部が経営計画を出す前に、経営委員と何も協議をしていなかったのかと
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