小泉政権時代、「政冷経熱」に陥ったと言われていた中日関係。歴史問題の解決を目指し、現状を打開するために出された中日共同歴史研究の提案は、両国首脳の合意事項になり、2006年末に委員会が発足しました。2年余り経った今、共同研究の現状はどうなっているのか。 2月20日、中国社会科学院近代史研究所所長でもある歩平中国側首席委員に話を聞きました。 ■進ちょく情況は順調 Q 中日合同歴史研究の現状をご紹介ください。 A 基本的に当初の日程に沿って、順調に進めているところです。ただ、両国の歴史問題は長い時間にわたってできたもので、双方は歴史認識においても、以前から人為的か、客観的に相違が見られました。そのため、時間がかかるのは予想内のことです。 今、両国の学者による論文はほとんど仕上がり、意見を述べ合って、最後の調整をしているところです。 Q 合同研究の具体的な進め方は? A 両国の古代史、近現代史