日産自動車の資金を私的に流用するなどしたとして、会社法違反(特別背任)などで起訴された前会長、カルロス・ゴーン被告(64)について、東京地裁は15日、保釈を認めない決定を出した。弁護側は、決定を不服として準抗告するとみられる。 ゴーン前会長は昨年11月19日に逮捕されて以降、勾留が続いている。同12月20日には、再逮捕容疑に関する検察側の勾留延長請求を同地裁が却下(準抗告も棄却)し、いったんは保釈の可能性が高まっていたが、翌…
【モスクワ光田宗義、大前仁】河野太郎外相は14日午前(日本時間同日夕)、日露平和条約締結に向けた交渉のため、ロシアのラブロフ外相とモスクワで会談した。会談は安倍晋三首相とプーチン露大統領が両外相を「交渉責任者」に指名した昨年12月以来初めて。今月22日にモスクワで日露首脳会談、2月にドイツでの国際会議に合わせて外相会談を開き、交渉を進めることで合意した。ただ、北方領土を巡る歴史認識などで、双方が主張を述べ合うにとどまったとみられる。 会談は約2時間半にわたり、その後、両外相はワーキングランチを約1時間10分行った。河野氏は会談後、記者団に「日露双方の具体的な考え方を議論した。長年未解決の困難な問題だが、終止符を打つという両首脳の決意を踏まえた会談だった」と振り返った。
十三代目市川団十郎の襲名を発表し、あいさつする市川海老蔵さん(右)と、八代目市川新之助の襲名を発表した堀越勸玄さん=東京都中央区の歌舞伎座で14日午前、竹内紀臣撮影 歌舞伎の人気俳優、市川海老蔵さん(41)が来年5~7月の東京・歌舞伎座を皮切りに各地で襲名披露を行い、十三代目市川団十郎を襲名することが14日、松竹から発表された。同時に長男の堀越勸玄(かんげん)さん(5)が初舞台を踏み、八代目市川新之助を襲名する。 団十郎家は市川宗家とも呼ばれる江戸歌舞伎を代表する名門。海老蔵さんの父、十二代目団十郎さんが2013年に病没して以来、7年ぶりの大名跡復活になる。俳号(句作の際…
内閣府は14日、GDP(国内総生産)など政府の統計調査に対する国民の信頼度を調査する「政府統計信頼度調査」を公表した。調査結果によると、「政府統計を信頼できる」と答えた割合は100%で、「信頼できない」の0%を大きく上回った。 「統計調査信頼度調査」は、内閣府が16年から3カ月ごとに行っている。9、10両日に行われた今年最初の調査は、厚生労働省が「毎月勤労統計調査」を不適切に行っていたことが発覚した直後だったが、前回調査と比べて信頼度への影響は見られなかった。 信頼度調査を行う内閣府は、国内で生産された財やサービスの付加価値を示すGDPも発表している。しかし近年、速報値と確報値に大きなずれがあることから、独自に統計を取ろうと生データの提供を求める日本銀行と対立している。内閣府では「政府統計に対する国民の信頼に揺らぎは見られない」として、今回の調査結果を根拠に、今後日銀との交渉を有利に運びた
日本古代史への大胆な仮説や「森の文化」の復権を唱え、日本文化や現代文明の在り方を問い続けてきた哲学者で文化勲章受章者、国際日本文化研究センター顧問の梅原猛(うめはら・たけし)さんが12日、肺炎のため京都市の自宅で亡くなった。93歳。葬儀は近親者のみで15日に営む。後日、お別れの会を開く予定。 1925年仙台市生まれ。旧制八高を経て、48年京都大文学部哲学科卒。55年立命館大講師、67年同教授。69年、学園紛争の収拾策を巡り「学問、思想の自由がない」と辞職した。72年京都市立芸術大教授。74年から約9年間学長を務め、現在も名誉教授。 84年、当時の中曽根康弘首相に「日本学研究所」構想を持ち掛け、86年に大学共同利用機関の「国際日本文化研究センター」創設準備室長に就任。87年同センター発足時から95年まで初代所長を務めた。92年文化功労者。97~2003年日本ペンクラブ第13代会長。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事で、政府は現在土砂を投入している区域の西隣の区域(約33ヘクタール)での土砂投入を3月にも開始する方針を固めた。今月中にも沖縄防衛局が県に作業開始時期を通知する。先月14日の土砂投入開始から1カ月が経過した。県側は工事中止を求める姿勢を崩していないが、埋め立て工事は着々と進み、双方の溝は深まっている。【木下訓明】 防衛省によると、昨年12月に土砂投入を始めた現在の区域(約6・3ヘクタール)は、開始1カ月で2割程度が埋め立てられている状況だ。このまま進めば、4月中には完了する見通し。次に土砂投入する区域は、現在護岸の補修・点検作業中で、3月中には土砂投入を始められる予定という。同省幹部は新たな区域への土砂投入について「順当な流れだ」と話した。政府は移設工事全体で、約160ヘクタールを埋め立てる計画だ。両区域…
ネットを使った犯罪から子どもたちを守ろうと、高校生が講師となって小中学校でスマートフォンの使い方などを教える「サイバーセキュリティーボランティア」に、長崎県警が取り組んでいる。児童・生徒と近い世代による出前授業は好評で、県内全域での事業実施を目指している。【松村真友】 昨年10月下旬、諫早市の北諫早小で、諫早商高の3年生7人が6年生35人に授業をした。同校情報科の垣内汐理さんらが自作の資料を使い、スマートフォンなどのパスワードの扱い方や、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に個人情報を掲載するリスクなどを説明。「(SNSに)写真をアップする時は、名前や場所などが特定されないか注意しましょう」などと呼びかけた。 高校生の派遣は、県警が県教委などに打診し昨年7月に始まった。講師を務める高校生は、情報セキュリティー会社の指導を受け、話す内容や資料を自分たちで考えて授業に臨む。これまで
書斎でくつろぐ梅原猛さん。「考えをじっくりまとめるにはこの部屋が一番いい」=京都市左京区で2012年6月14日、森園道子撮影 哲学者の枠にとどまらない、膨大な日本文化の集積から、独自の「梅原日本学」を築いた梅原猛さんが亡くなった。イデオロギーを嫌い、学問を愛した人生だった。 哲学との出合いは旧制八高(現名古屋大)時代。ハイデガーやニーチェへの理解を深める傍ら、西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎ら京都学派に興味を持ち、京大哲学科に進む。死を見据えたうえで存在とは何かを考える立場の礎には、名古屋大空襲や徴兵など、自身の苦い経験があった。 日本文化への探究を深め、広げていった。「今までの日本研究は総合的な視野が欠けていた。『日本のことなんかやるのは反動だ』と左寄りの批判があった」。学生運動が盛り上がった時代の世相には距離を置きつつ、権力者に対する舌鋒(ぜっぽう)は鋭かった。国際日本文化研究センター(京
【モスクワ光田宗義、大前仁】河野太郎外相は14日午前(日本時間同日夕)、日露平和条約締結に向けた交渉のため、ロシアのラブロフ外相とモスクワで会談した。会談は安倍晋三首相とプーチン露大統領が両外相を「交渉責任者」に指名した昨年12月以来初めて。今月22日にモスクワで日露首脳会談、2月にドイツでの国際会議に合わせて外相会談を開き、交渉を進めることで合意した。ただ、北方領土を巡る歴史認識などで、双方が主張を述べ合うにとどまったとみられる。(3面にクローズアップ、5面に要旨) 会談は約2時間半にわたり、その後、両外相はワーキングランチを約1時間10分行った。河野氏は会談後、記者団に「日露双方の具体的な考え方を議論した。長年未解決の困難な問題だが、終止符を打つという両首脳の決意を踏まえた会談だった」と振り返った。
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