全国戦没者追悼式に出席された天皇、皇后両陛下=東京都千代田区の日本武道館で2019年8月15日、丸山博撮影 令和になってから初めての「終戦の日」を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。天皇、皇后両陛下や戦没者遺族ら6497人が参列し、日中戦争や第二次世界大戦で犠牲になった約310万人の冥福を祈った。5月の即位後初めての参列となった天皇陛下はおことばの中で、上皇さまが4年前から追悼式で使われていた「深い反省」などの表現を踏襲し、令和の時代の平和を祈念された。【原田啓之】 天皇陛下は正午に黙とうをささげた後、約1分30秒間にわたっておことばを述べた。「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い」と読み上げ、戦没者への追悼と不戦、世界平和を願う気持ちを示した。
靖国神社を参拝する自民党の稲田朋美総裁特別補佐。安倍首相の代理として玉串料を奉納した=東京都千代田区で2019年8月15日午前8時25分、滝川大貴撮影 終戦の日の15日、東京・九段北の靖国神社に参拝した閣僚はいなかった。全閣僚が参拝しないのは3年連続。保守層が支持基盤の安倍晋三首相だが、参拝見送りは7年連続となり長期政権で定着した。2016年には、首相が自身に近い稲田朋美防衛相(当時)に参拝見送りを促しており、歴史問題を巡る中国、韓国との摩擦を避ける静かな夏が続く。 首相は15日朝、自民党総裁特別補佐の稲田氏を通じ、党総裁として玉串料を私費で納めた。稲田氏は記者団に、首相から預かった言葉を紹介。「令和の新しい時代を迎え、改めて我が国の平和と繁栄が、祖国に命をささげたご英霊のおかげであると、感謝と敬意を表する」と説明した。
光化門広場で「NO安倍!」と書かれたプラカードを掲げる市民ら=ソウルで2019年8月15日、渋江千春撮影 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の記念式典で演説した。文氏は輸出管理強化で関係が悪化する日本に対する強い批判を控え「今でも日本が対話と協力の道に出たら、私たちは喜んで手を取る。公正に交易して協力する東アジアを共につくっていく」と呼びかけた。一方で、「不当な輸出規制に立ち向かい、我々は責任ある経済強国に向けた道を歩む」とも宣言した。 文氏の光復節演説は3回目。式典は忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョナン)市の独立記念館で開かれた。
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