野球殿堂博物館(東京都文京区)は14日、今年の野球殿堂入りを発表し、アマチュア野球関係者などが対象の特別表彰で、アトランタ五輪野球日本代表監督を務めた川島勝司氏(77)と日本高校野球連盟顧問でノンフィクション作家の佐山和夫氏(84)が選ばれた。 プロ野球の元選手や指導者が対象の競技者表彰はプレーヤー表彰、エキスパート表彰とも選出されなかった。競技者表彰の該当者なしは1998年以来23年ぶり12回目。今年は史上最年長勝利投手の山本昌氏ら有力候補が新たに加わり、候補者数も昨年より大幅に増えたため票が割れた。最多得票のヤクルト・高津臣吾監督は当選に10票足りなかった。 川島氏は中大から社会人野球の日本楽器(現ヤマハ、浜松市)に進み、内野手としてプレー。監督として都市対抗大会で3回優勝した。96年アトランタ五輪では、アマによる日本代表を率いて銀メダルを獲得した。五輪代表監督経験者の殿堂入りは4人目