昨年12月中旬。ある地方紙に「菅政権は100点満点で何点か」と聞かれ、以下のようなことを書いた。 「50点をスタートにして加点するなら、前政権のような公私混同はないことに期待して10点。経済産業省出身の官邸官僚の影響力を弱めたことに10点。ネット右翼と距離を置いたことに10点。脱炭素社会の実現など環境問題に取り組む姿勢に20点。以上で100点となったが、今度は減点を。 法秩序を壊し言論を萎縮させる日本学術会議への人事介入にマイナス20点。官僚機構やマスコミを抑えつける姿勢に同20点。あらゆる決定について判断理由を説明しないことに同25点。例えば(観光支援策の)GoToトラベルについても、事業継続や停止の判断基準を一切語っていない。これで結局、採点は35点となってしまった。
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