前を向きたい 能登半島地震から半年となり、輪島の「朝市通り」近くで黙とうする輪島市朝市組合の関係者ら。今月10日からは、輪島市内の商業施設での出店も決まった。冨水長毅組合長(55)は「前を向いて朝市の復興の日が来るまで頑張っていきたい」と話した=石川県輪島市で1日午後4時10分、滝川大貴撮影 6月上旬の週末、午前7時前だというのに石川県輪島市にある市社会福祉協議会に、職員でケアマネジャーの荒木正稔(ただとし)さん(53)の姿があった。 「この人また来てくれている」。デスクトップパソコンのモニターに映し出された名前と手元の名簿を突き合わせながら心の中でつぶやいた。 名簿は、市内3カ所に設けられたプレハブ小屋の災害ボランティアセンターにこの日訪れるボランティア85人のもの。災害ボランティア保険に加入しているか、一人一人確認するという。 1時間ほどで作業を終わらせると、車を約1時間走らせて自身が