・タンパク質が重要なことはよく知られていますが、リン脂質やコレステロールも重要だということが分かります。 このうち、細胞膜の働きに深く関わっているのが「リン脂質」です。コリンなどのリン脂質は、膜組織が行う電子伝達機構やエネルギー生成機構、さらには細胞内呼吸作用などに、深い関連を持っていることが分かってきています。 ・また、細胞膜のこうした機能は、「細胞膜脂質」の組成が一定に保たれることによって、はじめて正常に働くことも分かってきました。例えば、膜機能に深い関連を持つ「コリン」などのリン脂質が不足すると、細胞膜脂質の組成バランスが崩れ、細胞膜の透過性や弾力性に支障をきたします。そうなると、細胞内に酸素や栄養分を取り入れたり、細胞内から老廃物を排泄したりといった基本的な機能をはじめ、生命活動を支える様々な機能が十分に果たせなくなってしまいます。 「コリン」が不足すると赤血球などの細胞膜が弱くな