事件が起きた直後の秋葉原では、単に現場を撮るだけではなく、ワンセグやラジオで事件がどう報道されているかをチェックしたりして、起こったことを確認したり、言説化しようとしていたわけです。 そこへマスコミがやってきてメディアスクラムを組む。そのスクラムの模様をさらにブロガーがまた撮る。「報道対野次馬」なんて明確な差異はそこに存在しなかった。“見る者”と“見られる者”がすごく錯綜していた空間だったと思います。 ネットでもマスメディアでも野次馬たたきが見られました。もちろん、本質的な差異なんてそこにはありません。容疑者を取り押さえた瞬間の画像が報道されましたが、携帯で撮影したその画像を持つ人に群がる報道関係者を大量に目撃しましたし、ブログより質の低い報道なんてゴロゴロあった。レポートしていたブロガーをたたくコメントだって、関心があるからそのサイトに「野次馬」として来たわけです。 誰が野次馬かとか、あ
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